防衛事業不正合同捜査団(団長 キム・キドン)は29日、軍の納入業者から息子が経営する企業に対する広告費名目で7億7000万ウォン(約9200万円)を受け取った疑い(特定犯罪加重処罰法の賄賂)でチョン・オクグン元海軍参謀総長(62)を逮捕した。 検察はチョン元参謀総長の逮捕状を請求する方針だ。
チョン元総長は2008年に長男(38)が設立した企業「ヨット・アンド・カンパニー」を通じSTXエンジンから広告費名目で7億7000万ウォンを受け取った疑いがもたれている。STXエンジンは同じ年に海軍が発注した735億ウォン(約80億円)規模の誘導弾高速艦のエンジン事業を受注した。 合同捜査団はヨット・アンド・カンパニーが受け取った金は納品契約締結の代価だと見ている。
合同捜査団は前日、チョン元総長の長男とヨット・アンド・カンパニーの共同代表ユン・ヨン元海軍作戦司令官(67)をそれぞれ賄賂授受の疑いで逮捕した。 合同捜査団は賄賂の伝達通路と見られるヨット・アンド・カンパニー側は不拘束捜査とし、ユン元司令官についてはSTXの社外重役として賄賂供与に関与した疑いで逮捕状を請求する方案を検討しているという。
一方この日、大法院(最高裁)1部(主審キム・ヨンドク大法院判事)は、2004~2010年空軍戦力増強事業に関連して2・3級の軍事機密を米軍需企業ロッキード・マーティンに渡し手数料25億ウォン(約2億7000万円)を受け取った容疑(軍事機密保護法違反)で起訴されたキム・サンテ元空軍参謀総長(85)に懲役10カ月執行猶予2年を宣告した原審を確定した。