韓国国防部は6日に発刊した『2014年国防白書』で「北朝鮮の核兵器小型化能力が相当な水準に達したと見られる」と明らかにした。
国防部は2年ごとに発刊する国防白書で「北朝鮮は核兵器を作れるプルトニウムを40キログラム程度保有していると推定され、高濃縮ウラニウム(HEU)プログラムを進めているものと評価できる」として、このように明らかにした。 核兵器の小型化は核爆弾をミサイルに搭載できる1トン未満の規模で作ることを意味する。 核兵器の小型化がなされれば、核兵器を航空機だけでなくミサイルでも発射できるという意味であるため、戦略的意味が全く変わる。
韓国軍当局のこのような評価はこれまで多く知らされていた内容だ。 しかし白書に記述したのは今回が初めてだ。 国防部当局者は「外国の事例を見れば、核実験から核兵器小型化までに7~9年程度かかっている」として「北朝鮮も2006年の初の核実験以後9年近く経っているので小型化も非常に進展したと推定するが、小型化を達成したという諜報はない」と話した。
北朝鮮が保有しているプルトニウムは40キログラム程度で、2012年白書の時と変化はないと評価した。 北朝鮮は2007年の6か国協議の2・13合意と10・3合意により寧辺(ヨンビョン)核施設の稼動を中止し、プルトニウムの生産を中断した。 しかし2009年8月末に使用済み燃料棒8千本の再処理(プルトニウム抽出)を完了したと発表し、2013年には寧辺原子炉の再稼働(使用済み燃料棒生産)を宣言している。 昨年11月には北朝鮮専門ウェブサイト「38ノース」が再処理施設再稼働の可能性を提起したが、今回の白書では言及しなかった。
北朝鮮のミサイルについては、アメリカ本土を威嚇しうる水準と評価した。2012年の白書では「2009年4月と2012年4月にもテポドン2号を推進体とする長距離ミサイルを発射したが失敗した」と記述したが、今回は「計5回の長距離ミサイル発射を通じて、アメリカ本土を威嚇できる能力を保有したものと推定される」と明らかにした。 北朝鮮が2012年12月に「銀河3号」ロケット発射に成功して、人工衛星を宇宙軌道に載せた事実を反映したわけだ。
北朝鮮軍は空軍を中心に1万人余り増えて120万人と評価された。 反面、韓国軍は63万9千人から63万人に約9千人減った。
白書はまた北朝鮮の武力挑発と威嚇が続く限り、「北朝鮮政権と北朝鮮軍は我々の敵」という表現を維持した。 この表現は2010年の国防白書以後変わっていない。
パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )