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親李明博系議員ら「4大河川 国政調査はないだろう」

登録:2014-11-24 02:03 修正:2014-11-24 07:45
MB(李明博)にセヌリ党が状況報告
院内指導部と調整を経て
公務員年金改編などを控え
指導部は党の分裂を憂慮

MB側近「現政権が危機を免れるために
過去の政権を引き込むのは
正しくないというのが李前大統領の意向」
李明博前大統領(右)と夫人キム・ユンオク氏が9日午後、ソウル新羅ホテルで一人息子イ・シヒョン氏(36)の非公開結婚式を終え、外に出てきた。 キム・ポンギュ記者//ハンギョレ新聞社

 李明博(イ・ミョンバク)前大統領は今月21日、アラブ首長国連邦(UAE)訪問の数日前に、セヌリ党親李明博系議員らから党内状況の報告を受けた。 野党が4大河川・資源外交・防衛産業不正など、李明博政権を狙った国政調査を強く要求し、セヌリ党指導部も一部受け入れの可能性を見せている状況だった。しかし、親李系議員らは「指導部が4大河川国政調査を受け入れることはないのでご心配なく」と話した。 李前大統領は「そうだ。そうでなくちゃ」という反応を示し、リュ・ウイク初代大統領室長、クァク・スンジュン元未来企画委員長と2泊4日の日程でアラブ首長国連邦行きの飛行機に乗り込んだ。

 親李系の議員らが「4大河川国政調査はないだろう」と伝えたのは、院内指導部との調整を経た結果だ。 親李系は「4大河川事業は李前大統領の大統領選挙公約であり、初めからこれを失敗と規定してきた野党の要求に相槌を打つことは許されない」という意見を指導部に強く表明した。現在、イ・ジェオ、チョ・ヘジン、クォン・ソンドンなど親李系議員が4大河川国政調査に対して反対の意を明らかにしている。 院内指導部も、4大河川国政調査の受け入れで親李系の反発を買えば、党が分裂し公務員年金改編、公企業、規制改革、各種法案処理などの国政懸案推進動力が落ちることを憂慮し共感していると伝えられている。

 親李系は、4大河川に比べて資源外交に関する国政調査は相対的に党内混乱の素地が少なく、野党の攻勢に対応することも容易だと見ている。 資源外交は李前大統領と実兄のイ・サンドク元議員、パク・ヨンジュン元次官だけでなく、親朴槿恵(パク・クネ)系であり李明博政権で知識経済部長官を務めたチェ・ギョンファン経済副総理など親李・親朴要人があまねく関わっている。 親李系のある重鎮議員は23日「資源外交は性格上成果を出すのに時間が長くかかり、すべての投資が成功するわけではない」として「李明博政権の資源外交を暴くなら、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の人々も国政調査に呼び出さなければならないだろう」と話した。 李前大統領のある側近は「資源外交は就任初期から総理室などに任せており、大統領府はコントロールしなかった」として「大統領府が知り得ないとんでもないところから不正が出てくる憂慮はあるが、大きく心配する部分はない」と話した。

 このようにセヌリ党院内指導部と党内の親李系が「4大河川国政調査拒否」で意見を集約している姿を見せているが、それでも李前大統領側は国会の状況を鋭意注視し、緊張を緩めていないと伝えられている。 李前大統領に最近会ったある核心側近は「4大河川でも資源外交でも、不正があれば調査して処罰することに対して庇うつもりはないというのが李前大統領の考え」としつつも、「しかし『前政権の国策事業に対して(野党が)政治的攻勢を行ったり、現政権が危機を免れるために過去の政権を引き込むのは正しくない』というのが李前大統領の意向」と伝えた。 また別の側近は「李前大統領は『国政調査をやるならやれば良い、公務員年金改編とバーターというのは何の話か』と不快に思っている」と話した。

 李前大統領の周辺では「これ以上は沈黙していない」という強硬論も頭をもたげている。 ある親李系の重鎮議員は「4大河川でも資源外交でも、前職大統領に恥さらしをさせるために国政調査をするなら、党の混乱が大きくなるだろう」と話した。 李前大統領のある側近は「これまで朴槿恵政権の安泰のために発言を自制してきたが、状況によっては沈黙せずに言うべきことは言うだろう」と話した。 李前大統領側は、回顧録作業のための定例会議と各種の親睦会等を通して在任時期の長次官、大統領選挙キャンプおよび大統領府参謀、前・現職の議員などとの周辺結束力も強化されたと主張している。

ファン・ジュンボム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/665787.html 韓国語原文入力:2014/11/24 00:56
訳J.S(1928字)

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