水質改善に最も多い金を投入
完工後の維持・管理費だけで4036億ウォン
利子も1兆3千億ウォンを超えて支出
‘4大河川縮小版’京仁(キョンイン)運河にも2兆ウォン
4大河川事業に投入された総投資額は22兆2869億ウォンだ(約2兆3千億円)。 4大河川事業の試験事業である京仁(キョンイン)運河(アラベッキル)事業と利子、維持・管理費まで含めれば、2014年までの総投資額は26兆2549億ウォンに達する。
総投資額22兆2869億ウォンの内、最も多い7兆9780億ウォンは韓国水資源公社が負担した。 次いで国土交通部の7兆4525億ウォン、環境部3兆8900億ウォン、農林畜産食品部2兆9664億ウォンを投資した。 水資源公社が最も多い費用を負担した理由は、政府予算の相当部分が硬直的なので、短期間に22兆ウォンを捻出することは難しかったためと見られる。 これと共に、水資源公社が政府部署とは異なり事業過程で‘予備妥当性調査’を経なくとも良いという点も主な理由であったと推定される。
22兆2869億ウォンの投資額を部門別に分解すれば、単一での最大項目は水質改善で、環境部の投資額3兆8900億ウォンが投入された。 次いで土地の買い入れに3兆3199億ウォン、農林部の貯水池管理など2兆9664億ウォン、浚渫2兆4876億ウォン、生態河川造成1兆7319億ウォン、堤防補強1兆3934億ウォン、農耕地リモデリング1兆3895億ウォン、16個の堰建設1兆3628億ウォンなどだ。 その他に、3個のダム建設5908億ウォン、自転車道路2494億ウォン、河口堤防増設2432億ウォン、その他2兆6620億ウォンなどだった。
環境運動連合などの市民団体は、4大河川事業費に2009~2011年に推進された京仁運河事業を含めなければならないという意見を出している。 盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の時に中断された京仁運河事業は、李明博政府になって4大河川事業と共によみがえり、4大河川運河事業の‘縮小版’、‘試験事業’と見なされたためだ。 水資源公社が自らの事業として推進した京仁運河には合計2兆2458億ウォンが投じられた。
2014年まで4大河川には7兆9780億ウォンの投資額と1兆3186億ウォンの利子の他に毎年1千億ウォンを越える維持・管理費が追加でかかっている。 維持・管理費は4大河川事業が事実上完工した2012年には1368億ウォン、2013年1353億ウォン、2014年1315億ウォンなど計4036億ウォンが投じられた。 2014年の場合、親水施設管理449億ウォン、堰管理291億ウォン、本流治水施設管理575億ウォンなどがかかった。
国会国土交通委員会イ・ミギョン議員(新政治民主連合)は「4大河川事業は莫大な初期費用の他にも、利子と維持・管理費として毎年4500億ウォン以上かかる‘金喰い虫’になった。 一日も早く対国民詐欺である4大河川事業の責任者を処罰し、4大河川を持続可能な河川に戻す道を探さなければならない」と話した。
世宗/キム・キュウォン記者