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韓国警察「25日の北朝鮮向けビラ散布、状況を見て撒布を阻むことも」

登録:2014-10-24 22:03 修正:2014-10-25 07:23
保守団体-坡州市民など 衝突を予告
統一部長官も「国民に被害が出ることは防ぐ」
脱北者団体の自由北韓運動連合会員らが10日午前、京畿道坡州市の統一トンサン駐車場で対北宣伝ビラの風船を飛ばしている。坡州/ぱく・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が北朝鮮向けビラ散布に対して‘南北関係破局’を警告しているなか、保守民間団体が25日にビラ散布を予告し、これに対抗して市民団体と該当地域住民が撒布を阻止すると明らかにしたため緊張が高まっている。 警察は衝突発生など現場の状況によってビラ散布を阻むこともありうるという意向をほのめかした。

 警察は北朝鮮向けビラ送り国民連合などが25日に北朝鮮向けビラ散布強行の意思を曲げないため、ビラ散布の1~2時間前に京畿道坡州(パジュ)の臨津閣(イムジンガク)望拝壇現場に警察力を配置し、現場の状況を見てビラ散布自体を阻むと24日明らかにした。 警察庁関係者はこの日「北朝鮮向けビラ散布は、民間団体の活動であり活動自体を阻むことはできないというのが基本原則」としつつも「ビラ散布を巡って賛否団体間の衝突で事故が発生しかねず、境界地域住民の安全も脅かす恐れがあるので、現場の状況を総合的に見てビラ散布を阻むかを判断する」と話した。

 しかし、リュ・キルチェ統一部長官はこの日、国会外交統一委員会国政監査で民間団体の北朝鮮向けビラ散布に対して「阻むことはできないというのが私どもの立場」と明らかにした。 リュ長官は「北朝鮮向けビラは、憲法に規定された権利(表現の自由)の行使」とし「韓国政府が北朝鮮向けビラに対する基本原則と立場を変えることはない」と話した。 ただし、リュ長官は「国民の身体や財産に被害(が及ぶ)状況になれば、そんなことを防止するための措置を考慮すべきではないだろうかと考える」と付け加えた。

 京畿道坡州(パジュ)・高陽(コヤン)地域の住民たちは、臨津閣望拝壇前と烏頭山(オドゥサン)統一展望台切符売場前などの2か所で徹夜座り込みまで行って、保守団体の北朝鮮向けビラ散布の阻止に乗り出した。 坡州市の烏頭山統一展望台切符売場前では、高陽地域から来た住民5~10人が、臨津閣望拝壇前では坡州地域の住民5~10人が23日から徹夜座り込みを行い、保守団体の風船飛ばしに備えている。 坡州地域では臨津閣望拝壇の商人に続き、刈り入れに入った民間人統制線内の農民も25日に耕うん機を動員し保守団体の北朝鮮向けビラ散布阻止の意思を明らかにした。

 これに先立って北朝鮮は23日、祖国平和統一委員会書記局報道を通じて、25日に予定された韓国内保守団体による北朝鮮向けビラ散布が強行されるならば「南北関係が回復不能な破局に処することになることはもちろん、険悪な事態が発生するだろう」と警告した。

パク・キヨン、チェ・ヒョンジュン記者、坡州、釜山/ホン・ヨンドク、キム・ヨンドン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014/10/24 20:58

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/661294.html?_fr=mt3  訳J.S(1271字)

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