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高校生の学業中断理由も江南・江北で格差広がる

登録:2014-10-15 20:20 修正:2014-10-16 15:06
「海外出国」が理由の学業中断は江南区278人・九老区15人
「学校不適応」が理由の自主退学は中浪区71%・瑞草区16%
ソウルの江南・江北に深刻な教育偏差//ハンギョレ新聞社

 ソウル市内の高校生の学業中断理由を集計した結果、江南(カンナム)では“海外出国”、非江南地域では“学校不適応”が最も多いことが明らかになった。 15日、国会教育文化体育委員会所属ユ・インテ新政治連合議員を通じて『ハンギョレ』が入手したソウル市教育庁の「2013年高校別学業中断現況」という資料によると、高校生の学業中断理由は所在地域によりこのように深刻な偏差を見せた。

 江南区の場合海外出国(留学・研修・移民・派遣同行)により学業を中断したケースが278人で、区全体の学業中断者(512人)の54.3%を占めた。 反面、九老(クロ)区では海外出国による学業中断比率は7.8%(15人)で、ソウルの25自治区の中で最も低かった。 一方、学校不適応(学業不振・対人関係・校則圧迫など)による学業中断比率は、中浪(チュンラン)区が71.3%(174人中124人)で最も高く、瑞草(ソチョ)区が15.9%(322人中51人)で最も低かった。 江南区は21.1%で瑞草区に次ぎ二番目に低かった。

 いわゆる「江南三区」と呼ばれる江南・瑞草(ソチョ)・松坡(ソンパ)の場合、海外出国による学業中断者が、学校不適応による学業中断者より多いということが特徴だ。 残りの22自治区では、学校不適応を理由とする学業中断が海外出国を理由とするものより多かった。 海外出国による学業中断比率が高い上位5自治区は、江南(54.3%)、瑞草(44.4%)、鍾路(チョンノ)(35.2%)、松坡(ソンパ)(29.2%)、陽川(ヤンチョン)(28.1%)で、住民の経済力・教育水準順位と概して一致する。 鍾路区の場合には、特別目的高校であるソウル芸術高の海外出国者(17人)が含まれているために順位が上がった。 個別学校の中で、海外出国による学業中断者が最も多いところは江南S高で30人にもなった。 この数は九老区(15人)や衿川(クムチョン)区(13人)の海外出国による学業中断者数の合計より多い。

 学校不適応による学業中断の比率が高い自治区は、中浪(71.3%)、城北(ソンブク)(60.5%)、江西(カンソ)(56.8%)、恩平(ウンピョン)(56.5%)、麻浦(マポ)(56.3%)の順で、江北(カンブク)と西南部の庶民層密集地域と重なった。 不適応による学業中断者の比率が低い5区は、瑞草(15.9%)、江南(21.1%)、松坡(28.0%)、鍾路(35.3%)、陽川区(32.2%)で、海外出国による学業中断者順位の上位5区と一致した。

 高校類型別でも学業中断の理由に大きな差異が見られた。 特別目的高校(外国語高校・科学高校・芸術高)は出国による学業中断比率が半分近い48.8%であった。 反面、特性化高校(旧、実業系高)は学校不適応による学業中断比率が63.3%で圧倒的で、家事による中断比率も8.0%で他の類型の学校より高かった。

 ユ・インテ新政治連合議員は「経済力と教育環境の格差が、学業中断のパターンにもそっくり転写されているという事実が明らかになった」とし「庶民層住居地域の一般高校に対する体系的な教育支援と事実上放置同然の学校外での青少年に対する保護・復帰対策が至急必要だ」と話した。

イ・セヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/659953.html 韓国語原文入力:2014/10/15 19:57
訳J.S(1697字)

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