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李明博前大統領の自転車道路建設事業、予算浪費と指摘され打ち切り

登録:2014-10-03 22:31 修正:2014-10-04 07:08
李明博前大統領が昨年10月2日、自身のフェイスブックに「北漢江自転車道に出てきました。眼前に広がる漢江を走ると、本当にすがすがしくて気持ちが良いです。 皆さんも一度出てきてみてください」という文と共に上げた自身の写真。//ハンギョレ新聞社

代表的予算浪費の事例…政府、来年に早期終了方針
時間当り10台未満の区間が大半…西・南海側の事業は放棄

 李明博(イ・ミョンバク)前大統領政権時代に推進された自転車道路事業が大幅に縮小され、来年には早々と終了する。 同政権は4大河川事業と共に全国に川に沿って“口形”に自転車道路を作ろうとしていた事業だが、昨年の監査院監査で代表的な予算浪費事例と指摘され、“¬形”で終わることになった。

 安全行政部は2日、「全国を国家自転車道路で連結する“自転車インフラ構築事業”が、来年度予算の250億ウォン(1ウォンは約0.1円)を最後に終えられる」と明らかにした。

 李明博政権が注力した自転車インフラ構築事業は、2010~2019年の事業費として1兆200億ウォン(国費5100億ウォン)を投じて、朝鮮半島と済州島に全長2285キロの国家自転車道路を新たに作る計画だった。 東海・南海・西海の三面と南漢江(ナムハンガン)・北漢江(プッカンガン)に沿って口形の循環自転車道路を作り、済州島にも島を一周・縦断する自転車道路を構築する予定だった。

 しかし、朴槿恵(パク・クネ)大統領が就任した後、昨年10月の監査院監査で代表的な予算浪費事業に名指しされ、事業にブレーキがかかった。 当時監査の結果、すでに建設された14区間のうち10区間は自転車の通行量が時間当り10台以下であり、2区間は0.5~1台だけが利用していることが明らかになった。

 安全行政部は予算当局との協議を経て、今年から事業を大幅縮小して来年に早期終了することを決めた。 当初の計画では今年から2019年までに国費2092億ウォンが投入されることになっていたが、今年と来年の2年間で500億ウォン規模に縮小された。 李明博政権が予算を編成した2010~2013年には国家自転車道路に投入された国費が1952億ウォンに達する。

 事業の早期終了で南海と西海の国家自転車道路は全く造成されないことになった。 □形の循環道路網ではなく¬形で終えられるわけだ。 全長も当初の計画の2285キロから1742キロに短縮された。

 安全行政部関係者は「昨年の監査院監査の後、現在進行中や需要の多い区間だけを完成し、事業を早期終了するよう計画を変更した。 インフラ構築事業が終わる来年以後、国家の自転車事業は制度改善に焦点を移す」と話した。

イ・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/658160.html 韓国語原文入力:2014/10/03 10:46
訳J.S(1255字)

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