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安倍首相が望む11月北京の韓日首脳会談に朴大統領の反応は

登録:2014-09-20 09:39 修正:2014-09-20 17:58
安倍晋三首相

 安倍晋三首相が19日、朴槿恵(パク・クネ)大統領に送った親書を通して「秋の国際会議で会えることを強く望む」と韓日首脳会談を提案した。朴大統領はこの日午後、仁川アジア競技大会開幕式を参観するため訪韓中の森喜朗東京オリンピック組織委員会会長(元首相)と面会した席で、「大韓民国朴槿恵大統領閣下 内閣総理大臣官邸」と書かれた安倍総理の親書を手渡されたと大統領府が明らかにした。

 安倍総理は親書で「(両国間には)課題があるので対話を重ね、来年は韓日両国に良き年になるよう相互関係の改善のため努力できればと考え、今年秋に開催される国際会議を契機に会えることを強く望む」という趣旨を伝えた。

 安倍首相が朴政権発足以前から現在に至るまで悪化したままの韓日関係を意識した対外的メッセージを出したことになるが、関係を改善する具体的な提案がされていないことから、実質的な成果につながるかはいまだに不透明だ。朴大統領もこの日、安倍首相の提案に対し即答を避けたまま、歴史問題に関連した日本政府の誠意ある先行措置を求めた。

 朴大統領は親書を伝えた森元首相に「過去の歴史の傷を治癒するための誠意ある努力を先行させる必要がある。特に55人しか残っていない慰安婦被害者たちが生存している間に名誉を回復させてあげ、韓日関係が発展できるよう森元首相の役割を期待する」と語った。

 朴大統領はさらに「来年に韓日国交正常化50周年を迎え韓日両国が未来志向的関係で発展することを期待する」としつつ、「今まで韓日間の首脳会談を開催した後、両国関係が好転するよりむしろ悪化する状況もあったことを教訓にして、事前にしっかり準備して行われる必要がある」と日本政府の誠意ある先行措置が必要だとする点を重ねて強調した。

 安倍首相が言及した“秋の国際会議”は、10月にイタリアのミラノで開かれるアジア・ヨーロッパ首脳会議(ASEM)と11月に中国の北京で開かれるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議を指したものとみられる。日本の現地マスコミは首脳会談が開かれる場合、事前準備期間などを考慮し、11月のAPEC首脳会議で二人の首脳が会う可能性があると展望している。

ソク・ジンファン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.09.19 21:07 22:29

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/655980.html

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