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韓国:北には核原理主義、日本には歴史原理主義で対応し外交が沈滞

登録:2014-07-14 22:24 修正:2014-07-15 10:29
討論会「東北アジアの外交変化と韓国」
「東北アジア外交の地形変化と韓国外交の対応」を主題に『ハンギョレ』が後援した政策討論会が14日午前、ソウル中区(チュング)のプレジデントホテルで開かれた。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr

専門家は韓日首脳会談の必要性を強調
北朝鮮と日本との交渉が朝鮮半島に役立つとの見解も

「朴槿恵(パク・クネ)政権は北朝鮮には核原理主義、日本には歴史原理主義で対応し、一歩も前に進めずにいる」

 イ・ウォンドク国民大学教授(国際学部)は14日、ソウル中区(チュング)のプレジデントホテルで開かれた、慶南大学極東問題研究所と漢陽大学国際学大学院が主催した政策討論会「東北アジアの外交地形変化と韓国外交の対応」(後援『ハンギョレ新聞社』)で、朴槿恵政権の外交政策についてこう評価した。拉致被害者の再調査と経済制裁の緩和を対価交換するという思い切った合意を実施した北朝鮮と日本に比べ、韓国政府が原則にこだわりすぎた結果、相対的に外交力を発揮できなくなっているという指摘だ。

 イ教授はこの日の討論会で、「朴槿恵政権の構想は優れているが〝アクション〟は停止状態。朝鮮半島信頼プロセス、東北アジア平和協力構想、ユーラシア・イニシアチブなどは〝マトリョーシカ〟のように一つのパッケージとしてうまく設計されているが、1年半が経過した今、何一つ進んでいない」と強く批判した。イ教授はさらに、当面の懸案より、韓国が主導する朝鮮半島の統一という遠大な観点で対日関係を展望する必要があるとし、韓日関係を改善するため早急に韓日首脳会談を開く必要があると強調した。

 北朝鮮と日本の交渉が朝鮮半島の平和と安定に役立つという見解もあった。これは「北朝鮮の核に対する韓米日の対応協調」から日本が離脱することを憂慮する韓国政府の見解とは明確に異なる。パク・ヨンジュン国防大学教授は、「北朝鮮の平和的改革・開放の誘導、南北和解・協力体制の構築、核廃棄などの大きな戦略を韓国政府が明確にとれば、北朝鮮と日本の交流再開は(韓国にとって)肯定的資産になりうる」と語った。ただ、パク教授は「韓国政府が北朝鮮と日本の関係を活用するには、韓日関係が良好で、南北も対話局面になければならない」という前提をつけた。

キム・ウェヒョン記者 oscar@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/646920.html 韓国語原文入力:2014/07/14 21:19
訳J.S(1151字)

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