“ソーシャルファンディング”を通じた異色カフェがソウルの大学路に登場
難民が2年間かけて教育・仕事を並行してバリスタに
アフリカ難民が淹れる本物のアフリカンコーヒーの味が紹介される。
“ソーシャルファンディング”を通じてソウル大学路(テハンノ)マロニエ公園の近隣にアフリカ人が直接アフリカンコーヒーを淹れるカフェが今月末に開店する予定だ。 “明日のコーヒー”という看板を掲げたこのカフェは、遠く韓国の地に定着したアフリカ難民にとっては“職業学校”のようなものだ。 カフェの代表でありバリスタでもあるムン・ジュンソク氏(31)は9日、「難民が2年かけてバリスタ・韓国語・サービス教育などを受けながら働き、こちらで働いた経歴でどのカフェにでも就職できるようにすることが目標」と語った。
現在バリスタ基礎教育を受けたエチオピア、コンゴ、コートジボワール出身の難民たちが面接を受けている。 ムン氏はこれらのうちまず2人を採用して、以後人員を増やす計画だ。
ムン氏は教会で3年間難民支援奉仕チーム長として働き、アフリカ難民に対する韓国人の偏見を悟ったと話した。 彼は「先入観とは全く違い、アフリカ出身の難民の中には芸術的才能があったり、自国で修士学位を受けた人々もいる。 彼らがバリスタだけでなく製パンやデザインなど、専門的な仕事をこなせるということを知って欲しかった」と話した。
難民たちが直接参加する“明日のコーヒー”構想は、韓国社会的企業振興院が主管する社会的企業家育成事業に選定され具体化した。 この計画はソウル市の社会的経済アイディア大会“ウィキソウル”でも最優秀賞を受賞した。 ムン氏は「コーヒーと聞けば思い浮かべる苦味ではなく、最高水準のアフリカ豆をマイルドにロースティングして豆本来の味を生かすことが目標だ。 苦味ではなく甘み、清涼感、風味あるコーヒーを売り物にする」と抱負を明らかにした。 開業と運営資金900万ウォン(約90万円)の募金を目標にしたソーシャルファンディングも進行中だ。