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災害を生み出す4大河川事業 さらに約27億円投入して被害農地の水抜き

登録:2014-08-31 19:12 修正:2014-09-01 09:43
堰撤去など根本的な対策が必要
慶尚北道漆谷郡若木面観湖里の洛東江に建設された漆谷堰。資料写真//ハンギョレ新聞社

 4大河川事業の堰建設で、4つの堰周辺農地が水びたしになり、この水を抜くだけで合計264億9千万ウォン(1ウォンは0.1円)が追加で投じられていることが確認された。総額22兆2千億ウォンが投資された4大河川事業は、水資源公社の8兆ウォンの負債にともなう利子3200億ウォンと維持管理費1300億ウォンなど、すでに毎年4500億ウォンを負担しているのが実情だ。

 31日、国会国土交通委員会キム・サンヒ議員(新政治民主連合)が国土交通部から受け取った資料によれば、4大河川事業の堰建設により洛東江(ナクトンガン)の漆谷(チルゴク)堰、江亭高霊(カンジョンコリョン)堰、昌寧咸安(チャンニョンハマン)堰、栄山江(ヨンサンガン)の竹山(チュクサン)堰など4つの堰周辺の農地225万平方メートル(68万坪)が水びたしになり、農作業ができなくなった。これに伴い、国土部はこれら4地域の農地から水を抜くために2014年6月から2015年5月まで計264億9千万ウォンを新たに投じ、貯留池と排水施設、揚水井戸、観測孔を設置し、盛り土、水位を下げるなどの事業を展開している。

 昌寧咸安堰周辺では157万平方メートル(47万坪)の農地が水びたしになり、この水を抜くために135億ウォンを投じて常時排水場8か所を年末までに設置する。この周辺では4大河川事業の初期から浸水苦情が出されており、4大河川工事中にすでに4か所の排水場を設置し、今回8か所を追加設置した後、今後4か所をさらに設置して合計16か所の常時排水場を設置・運営する計画だ。

 漆谷堰周辺の徳山(トクサン)では、マクワウリ、ジャガイモ、白菜、サンチュ、カボチャなどを栽培しているが、24万平方メートル(7万坪)の農地が水びたしになり根が腐ったり幹が枯れる問題が発生した。政府は61億6千万ウォンを投じて来年3月までに貯留池1か所、排水ポンプ1個、排水管路500メートルを設置する。

江亭高霊堰周辺の蘆谷野では2012年11月に34万平方メートル(10万坪)の農地が水びたしになり農民の嘆願が起きた。これに伴い、政府は21億1千万ウォンを投入して年末までに揚水井戸8本と観測孔3個を掘り、排水路3182メートルを整備する。

 竹山堰周辺は、すでに2010年10月に排水システムを改善したが、これがむしろ小河川の水位を上げ、2012年10月から農作業被害嘆願が提起され始めた。政府は2015年5月までに47億2千万ウォンを投じて水が上がった竹山周辺の10万平方メートル(3万坪)の農地で小河川の水位を下げ農地を盛り土することにした。この他に農地浸水の嘆願が提起された陜川昌寧(ハプチョンチャンニョン)堰は今年12月までに地下水位の上昇に関する再検証を行う。

 ソ・ミョンギョ国土交通部水資源政策局長は「4大河川事業で川の水がせき止められ水位が上がったため、種々の環境的・生態系的変化が起こった。肯定的効果を期待した事業だが、否定的影響もあるので必要な部分を今後も補完していく」と話した。

 これに対してキム・サンヒ議員は「4大河川の堰建設で、地下水位が上昇して営農障害が発生し、265億ウォンの血税が追加で浪費されている。水位を下げたり堰を撤去するなどの対策を至急に用意しなければならない」と話した。ヨム・ヒョンチョル環境運動連合事務総長も「以前にはなかった災害を金をかけて作り出した。とりあえず堰の水位を下げて自然排水されるようにすることが最善の方法で、根本的には堰自体を壊さなければ、この果てしない災難は止められない」と話した。

世宗/キム・キュウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/653500.html 韓国語原文入力:2014/08/31 15:55
訳J.S(1783字)

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