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韓国 裁判所、輸入車修理費 膨らまし慣行にブレーキ

登録:2014-07-21 22:19 修正:2014-07-22 09:39
見積を膨らませたディーラー企業 9人に有罪
「工賃が国産車の2倍 根拠なし」
輸入車サービスセンターで車両を修理している様子. ハンギョレ資料写真

 裁判所が輸入自動車の修理費を膨らませた疑いで起訴されたディーラー職員に有罪を宣告した事実が明らかになった。 輸入車の修理費過多請求慣行にブレーキがかかるか注目される。

 ソウル北部地方裁判所民事8単独ユン・ジョンイン判事は先月19日、BMWの国内流通とアフターサービスを受け持っているH社に勤務し、過大な修理費を受け取ったソ・某(37)氏に懲役1年,執行猶予2年を宣告した。 ベンツ販売と流通を担当するD社のソン・某(33)氏などベンツとBMWのディーラー3社の直営サービス業者職員8人にも懲役3~6ヶ月,執行猶予2年を宣告した。

 これら職員は2009年から約1937回にわたり修理してもいない部品をあたかも修理したようにする方法で、2万ウォンから200万ウォンまで見積を膨らませ、保険会社から8億8734万ウォンを手にしていた事実が明らかになった。

 輸入車ディーラーのこのような行動が慣行になっていたことも判決を通じて確認された。 実際BMW流通ディーラーの役員は捜査を受けて「以前から続いていた慣行が改善されていないと見られる」と述べたという。 裁判所は「以前から輸入車ディーラーで続いてきた慣行を踏襲したものと見られる」と指摘した後、「輸入車ディーラーの公式サービスセンターに対する保険会社の信頼度が高く、輸入車部品については一般的に正確に知り得ない点を悪用したもので、社会全体に被害を及ぼしかねず悪質だ」と明らかにした。

 裁判所は輸入車の修理費が過大請求されたとし、保険会社が輸入車の韓国国内での流通・サービスを受け持っているディーラーを相手に提起した訴訟でも保険会社の手を挙げた。

 ソウル北部地方裁判所民事2部(裁判長イ・トゥヒョン)は去る11日、R損害保険会社がフォルクスワーゲンの韓国内販売と整備などを受け持っているK社を相手に提起した訴訟でディーラーが修理費として請求した3779万ウォンより約800万ウォン少ない2964万ウォンだけを支払えと原告一部勝訴判決を下した。 これまで保険会社が修理費を膨らませた個人を相手に訴訟を起こしたことはあるが、ディーラー企業を相手に法廷攻防を行って勝訴したことは初めてだ。

 R損害保険は2011年にK社がゴルフ2.0TDIとCC2.0TDIモデル2台など合計3台の修理費として3779万ウォンを請求すると、工賃と部品価格が過度に高いとし訴訟を提起した。 裁判所は判決文で「整備作業の必要性と料金の妥当性については自動車整備業者に立証責任がある」として「バンパー、ドア、フェンダー、ランプなどの脱着、交換作業などは、通常の整備作業範囲内のものであり、高水準の整備料金請求を正当化する特別な事情があるとは見難い」と説明した。 裁判所はK社が時間当り工賃として国産車の2倍以上に当たる時間当り5万5000ウォンを請求したと明らかにした。

パク・スンホン記者

https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/647806.html 韓国語原文入力:2014/07/21 21:27
訳J.S(1398字)

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