原文入力:2011/11/30 20:53(1316字)
イ・スンジュン記者
バンパー破損でも数百万ウォンの見積もり…崖っぷちに追い詰められる国産車運転者
交通研究院 ソル・ジェフン センター長、保険体系改善など対策提案
会社員チョン・某(40)氏は外車との接触事故のために頭を痛めている。今月初め、国産車を運転していたチョン氏の妻がソウル、城北区(ソンブクク)のあるアパートで駐車する際に輸入車のBMWの前バンパーを破損させたためだ。チョン氏は「保険処理のために輸入車修理センターなどで見積もりを出してみると300万ウォン~600万ウォンかかると聞いた」として「予想はしたものの金額にあきれた」と話した。チョン氏のように「外車とバンパーが擦れる軽い接触事故が起きたが修理費が莫大に出てきた」、 「前照灯のそばにさっとキズが出たが修理費がどれくらい出てくるのか恐ろしい」という文がインターネットに絶えること無く続いている。
輸入車との交通事故が起きた時、国産車の運転者が莫大な補償を抱え込まなければならない問題に対して、低所得層運転者が負担する上限額を設定するなどの対策が必要だという主張が提起された。
ソル・ジェフン韓国交通研究院交通安全文化防災研究センター長は30日、京畿道(キョンギド)安養市(アンヤンシ)の国土研究院で開かれた‘共生発展のための国土海洋先進化戦略と課題’セミナーで「最近、外車との接触事故が増加しており、対物被害補償費用が急騰している」として「低所得層の負担を減らす対策が用意されなければならない」と主張した。
彼は「2009年基準で外車の自家車両保険損害率が96%で、国産車損害率71.9%に比べて24.1%高く現れている」として「一般庶民の場合、軽微な接触事故は修理をしなかったり簡易修理するが、外車の場合、若干のキズでも交換修理をして補償費が高くなる傾向がある」と指摘した。また「現行保険料体系は高価格な外車損害を国産車運転者が埋める構造になっている」と付け加えた。
彼は「これに対し自動車保険損害率に比例して外車の保険料を高め、国産中古車両を運転する運転者の保険料を下げ、公正な保険体系を構築することが考えられる」として「例えば、交通事故がおきた時、補償費用を最大5000万ウォン以内または、年間収入以内などに定める方式などを検討する必要がある」と対策準備を注文した。
実際に保険開発院自動車技術研究所が分析した2009年、個損害保険会社11社の外車修理費支給現況を見れば、輸入車の修理費は1件平均277万7000ウォンで、国産車(79万6000ウォン)の約3.5倍であった。2007年~2009年の輸入車修理費支給現況を調べれば300万ウォン未満が80%内外を占めており、輸入車自動車保険加入者の大多数が小さなキズでも保険金を請求していると分析された。
イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr
原文: 訳J.S