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‘セウォル号全員救助’誤報の震源地は警察無電

登録:2014-07-09 16:26 修正:2014-07-10 07:50

 セウォル号惨事当日‘全員救助’の誤報は警察の無電から始まったことが明らかになった。 そればかりでなく、セウォル号が‘座礁した’という便りもまた、警察庁の無電が初めての公式記録であることが確認された。

 国会セウォル号国政調査特別委員会委員であるチョン・ジンフ正義党議員は9日、警察庁が提出した‘警察112状況室無電通信(TRS)録音収録’を分析した結果、事故当日の4月16日午前10時27分頃、安山古桟(アンサン・コジャン)派出所長であるJ警監が「2年1組は全員救助されたと学生が父母に電話が来たそうです。 参考にしてください」と伝えると、安山(アンサン)檀園(タンウォン)署の112総合状況室のK警士が「2年1組全員救助、分かった」と答えたと明らかにした。 その後、この無電は事実ではないことが明らかになった。 実際には2年1組の生存者は19人だった。

 チョン議員は「この無電を檀園高のチョン行政室長が聞いて(2年1組の声が聞こえなかったのか)すぐに警察に‘全員救助されましたって?’と尋ねると、警察も‘はい、全員救助されたそうです’と確認して、これが口から口へと伝えられ、午前11時1分にテレビ(MBCニュース)速報で放送され、この内容をまた檀園高行政室が父母全員に携帯メールで送った」と経緯を説明した。 檀園高のチョン行政室長は去る4日、セウォル号国政調査に出席して「全員救助と無電で通話するのを聞いて‘それは事実ですか’と問い合わせたところ事実だと言うので…生徒の父母に教えた方が良い(と考えた)」と証言した経緯がある。 以後‘全員救助’の誤報は、言論の速報競争の中で急速に拡散し、京畿道(キョンギド)教育庁は確認せずに出入り記者たちに‘全員救助’と二度にわたり公示して世論の叱責を受けた。

 また、警察の無電記録によれば午前9時12分頃、古桟派出所のK巡警が「船が座礁して、生徒たちはライフジャケット着ているとのことです」、「座礁したようです。 生徒たちはライフジャケットを着ていて、現在は生命に支障ないとのことです」と伝えていたことが明らかになった。

 チョン・ジンフ議員は「生存者生徒の一言だけを信じて‘全員救助’を無電状況で検証せずに確認したのも警察で、座礁説の最初の流布者も警察無電だったことが確認された」とし「事故収拾の当事者でもない警察が、確認されてもいない‘話’だけで確信し急速に流布させた、すべての情況の責任がある」と主張した。

チョン・ユギョン記者 edge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/646148.html 韓国語原文入力:2014/07/09 10:22
訳J.S(1182字)

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