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教育部長官候補・教育首席 共に論文盗作 セヌリ、野党時代には落馬させた前例

登録:2014-06-17 22:56 修正:2014-06-18 06:13
キム・ミョンス候補者・ソン・グァンヨン首席 教育政策に従事する資格があるのか
キム・ミョンス社会副総理 兼 教育部長官候補者が17日昼、ソウル鍾路区(チョンノグ)東崇洞(トンスンドン)の国立国際教育院で職員と歩きながら話している。 キム・ソングァン記者 flysg2@hani.co.kr

学界「慣行というには質が悪い」
「他の長官・首席でもなく教育とは…」

 ソン・グァンヨン大統領府教育文化首席に続き、キム・ミョンス社会副総理 兼 教育部長官候補者も弟子の論文を事実上盗作していたことが確認された。 韓国教育政策の責任を負う二つの席に、学問倫理を破った人物を任命してはならないという声が高まっている。 特にセヌリ党(当時はハンナラ党)は、野党だった金大中・盧武鉉政府時期に‘論文盗作’問題でソン・ジャ教育部長官とキム・ビョンジュン教育副総理を落馬させた経緯があり、今回の対応に関心が集まっている。

 17日、新政治民主連合ユ・ギホン、パク・ホングン議員の資料を見れば、キム候補者が2002年6月に発表した論文と弟子のチョン・某氏がそれより4ケ月前に作成した修士学位論文とが題名および内容で相当部分一致した。 盗作検索プログラムによる分析の結果、二つの論文の88%が一致した。 キム候補者は学術誌に論文を載せて自身を第1著者とし、チョン氏を第2著者にした。

 教育界では教育者と学生たちの手本にならなければならない‘教育指導者’として、道徳性に大きな欠陥が確認された以上、二人が自ら退かなければならないという指摘が出ている。 キム・ジェソク教育運動連帯執行委員長は「他の長官、首席でもなく、育ちゆく世代に知識はもちろん真実の価値観を育てなければならない教育文化首席、教育部長官だ。 論文盗作などする方々が従事してはいけない席」と話した。

 学界では‘慣行’として目をつぶるには、キム候補者とソン主席の盗作が‘非常識な水準’と指摘する。 ある教育関連団体関係者は「以前の慣行の類型があるが、引用文の出処を明らかにしなかったり、弟子の論文に自分の名前を第2著者として入れる程度だ。 弟子に書けと言って自分の名前で発表したり、弟子の論文を書き写して自身を主著者にするパターンは最も悪質な事例」と指摘した。

 ソン・ギソン(カトリック大教授)韓国教育研究ネットワーク研究所長は「慣行だったとしても、学術研究の倫理は以前からあった。 他人の研究を自分のもののようにすることは昔でも話にならない行為だった。 韓国の教育と学術研究に総括責任を負う方であるので、証拠が確認されたならば本人の意見表明が必要な部分」と話した。

 野党も次期教育政策責任者の道徳性と大統領府の人事システムの問題を正面から批判した。 ユ・ウンヘ新政治民主連合院内スポークスマンはこの日、院内対策会議で「キム候補者は論文盗作の有無を検証する韓国教育学会長出身であり、我が国教育界の首長になる候補者という点で、論文盗作疑惑を買っているという事実はとうてい見過ごせない問題」と明らかにした。 ユ スポークスマンは「教育部長官候補者と新任教育文化首席が一緒に盗作論議に包まれているのを見て、改めて大統領府の崩れた人事検証システムを指摘せざるをえない」と批判した。

 20余りの青少年・大学生・父母・教師・教授・教職員・教育市民団体が集まった教育運動連帯と、教育革命共同行動は18日午後1時、ソウル鍾路区(チョンノグ)東崇洞(トンスンドン)に用意されたキム候補者の人事聴聞会準備事務室前でキム候補者に対する指名の撤回を要求する記者会見を行う計画だ。 チョン・ジョンユン、イユ・チュヒョン記者 ggum@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/642882.html 韓国語原文入力:2014/06/17 22:19
訳J.S(1682字)

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