慰安婦被害者キム・ボクトン ハルモニ
ムン・チャングク総理候補の妄言に‘憤怒’
「日本の謝罪・名誉回復を期待していたが
朴槿惠(パク・クネ)大統領の総理人選が嘆かわしい」
「お金は受け取れないでもかまわないと言ったから、日本は喜んでいるでしょう。 気が狂っていなければ、そんな話は出来ない筈。 朴槿恵大統領が(慰安婦問題を)解決しようとしているなら、このような総理を座らせてはいけない。」
ムン・チャングク総理候補者が公開講演で「植民支配は神様の意だ」 「日本は慰安婦問題で謝る必要はない」という趣旨の話をしたという便りを伝え聞いた日本軍‘慰安婦’被害者キム・ボクトン(88)ハルモニは12日ソウル麻浦区(マポグ)の韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)憩いの場で<ハンギョレ>と会って「ぼけているんじゃないか? そんな人に総理をさせれば国を売り飛ばす」として鋭く批判した。
慶南(キョンナム)梁山(ヤンサン)出身のキム ハルモニは14才で日本軍に連れて行かれ22才で帰ってきた。 キム ハルモニは「日本が全財産をみな盗み出し、名前も変え、銃を持ったこともない学生たちまで連れて行き犠牲にした。 ‘娘強制募集’で郡・面ごとに数十人ずつ募集して、私は8年間あちこちを荷物のように飛び回り…。 日本は良いことをしたという人間を国務総理として座らせるというのは話にならない」と話した。
日本政府の公式謝罪問題と関連してもキム ハルモニは‘補償’自体が目的ではないという点を繰り返し強調した。 「別のところで基金を集めるといっても、私たちは受け取らなかった。 とんでもないことに(ムン候補者が)あんな話をすれば、私たちがまるでもの乞いをしているようじゃないか。 私たちは金が欲しくて言っているのではない。 日本が無理に引っ張って行ったから、法的に謝罪して私たちの名誉を回復させてくれということだ。 それが私たちの願いだ。」キム ハルモニは、ムン・チャングク総理候補者を指名した朴槿恵大統領への失望を隠さなかった。 キム ハルモニは「自分のお父さん(朴正熙前大統領)が解決できなかったことは娘が大統領になったので解決しろと外国に行ってもずっと話してきた」として「この頃、女性(家族)部も同じで、韓国政府が力をちょっと使っていたが(このような人を選ぶとは)情けない」と話した。 続けて「大韓民国にそんなに人がいないのか? 勇気のある果敢な人を選ぶと言いながら、なぜ選べないのか。 (朴槿恵大統領が)味方からだけ選ぼうとしてこのようになったのではないか」と指摘した。
「当時(1965年韓日請求権協定)、朴正熙大統領がきちんと解決していたならば、私たちがこんなに長く苦労しなかったはずなのに、自分のお父さんが解決できなかったので私たちは娘が大統領になったので今度こそ解決してくれと言った。 私たちはこれで大統領が解決してうまくいくだろうと期待していたのに…」キム ハルモニが繰り返し指摘したように、ムン総理候補者の発言は朴大統領の慰安婦問題への接近法と相反している。 朴大統領は3.1節の記念演説で「生涯を恨が極に達した悔しさと悲痛の中で生きてこられた、日本軍慰安婦被害者ハルモニたちの傷は当然に癒されなければならない」として「生きている証人の声を聞かずに、政治的利害だけのために認めないならば孤立を自招するだけ」と日本政府を強く批判した。 朴大統領は昨年10月チャック・ヘーゲル米国国防長官に会っても「慰安婦ハルモニは花のように美しい青春をみな奪われ、今に至るまで深い傷を負って生きてきたが、日本が謝罪するどころか侮辱し続けている」と指摘した。
パク・スジ記者 suji＠hani.co.kr
訳J.S(1891字)
