朴槿恵(パク・クネ)大統領が22日、アン・テヒ前最高裁判事を新総理候補者に指名してナム・ジェジュン国家情報院長とキム・ジャンス国家安保室長の辞表も受理した。 国家情報院のスパイ証拠ねつ造とセウォル号惨事など相次いでさく烈した大型事件事故に対して責任を問うた事実上の更迭だ。 だが、これらの‘コントロールタワー’の役割をして国政乱脈の核心責任者として批判を受けてきたキム・ギチュン大統領秘書室長は留任になった。 これに対して野党はもちろんSNSでも批判が相次いでいる。
ミン・ギョンウク スポークスマンはこの日、ブリーフィングを通じて「朴槿恵大統領が我が国の誤った慣行と公職社会の積弊を清算し、新しい大韓民国のための国家改造を推進するために今日、新しい国務総理を内定した」として「朴大統領は今日また、ナム・ジェジュン国家情報院長とキム・ジャンス国家安保室長の辞表も受理した。 後任人事は近い将来に発表する」と明らかにした。
反面‘王室長’と呼ばれて実力者の役割をしてきたキム・ギチュン室長は更迭対象から外れた。 当初この日に総理候補者発表が予想されていて、人事改編の象徴的意味でキム室長もやはり交替させられるのではないかという観測が出ていた。 新政治民主連合など野党も内閣総辞職とキム・ジャンス国家安保室長、ナム・ジェジュン国家情報院長だけでなく、キム・ギチュン秘書室長に代表される大統領府秘書陣の全面改編を要求してきた。
ハン・ジョンエ新政治民主連合スポークスマンは論評して「今この時点でキム・ギチュン室長の交替のない人的刷新は無意味だ。 セウォル号惨事によって痛みを感じている国民の涙を拭うことを願う期待が徹底して無視された」と批判した。 チン・ジュングォン東洋(トンヤン)大学教授もツイッターを通じて「残りは手足に過ぎず、キム・ギチュンが政権のブレーンとして事実上大統領の役割をしているのに…そのキム・ギチュンを留任させるなら大きく変わることはなさそうだ」と低評価をした。
ネチズンたちも批判的な声を上げている。 あるネチズン(@Co****)は「新任総理内定で沸きかえっているが、核心はキム・ギチュン体制を維持するということ。 結局何も責任を負わないという大統領に何を今更期待できるか」と反問した。 「ナム・ジェジュン国家情報院長とキム・ジャンス安保室長は退いたが、キム・ギチュン秘書室長は生き残りましたね。 二人がキム・ギチュンを生かして死んだわけです」(@en****), 「全員送り出してもキム・ギチュンはそばに置くのは、結局公安統治を継続するというのが(朴槿恵大統領の)内心」(@sa*****)だと皮肉るネチズンもいた。
ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr