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[旅客船沈没 大惨事] 密陽を照らす“セウォル号追悼”のロウソクの灯り

登録:2014-05-06 20:24 修正:2014-05-07 06:32
高圧送電塔の工事に反対する密陽の住民たちが3日夜に開いたセウォル号犠牲者とその家族のためのロウソク文化祭で「この国の大統領をはじめとする為政者たちを、最後まで懲らしめる。そうして、人が生きられる世の中を作っていく」という言葉の書かれたプラカードを持っている。<密陽765㎸送電塔反対対策委員会>提供

住民たち、ロウソク文化祭開く
「国家が国民を無視・・・密陽と全く同じ
慰めに行かれなくてすみません」

「凍れる月影、波の上に満ち、真冬の荒波 寄する小島~」

歌詞を書いた紙を持って、老人たちは泣き出しそうな顔で耳慣れた歌を歌ったという。童謡「灯台守」だった。<密陽765㎸送電塔反対対策委員会>のイ・ゲサム事務局長は「住民たちの鼻をすする音で始まった歌が、最後は慟哭となった」と伝えた。ある住民が言った。「高い地位の奴らの中に灯台守のような心を持った人が一人でもいれば、こんなことは起こらなかったはずだ」

慶尚南道密陽(キョンサンナムド・ミリャン)では765㎸の高圧送電塔工事に反対してきた住民たちが去る3日夜、セウォル号犠牲者とその家族のためのロウソク文化祭を行なった。密陽市府北面(プブクミョン)位良(ウィヤン)里、上東面(サンドンミョン)高亭里(コジョンリ)、丹場(タンジャン)面台龍里(テリョンリ)の4つの座り込み現場に100人余の住民や活動家たちが集まった。

座り込み現場ごとに20~30のロウソクが灯った。ある住民は、「子供たちよ、密陽のハルモニ(おばあさん)たちがお前たちのために一生懸命に戦うから、天国で幸せに暮らしてほしい」と書いたプラカードを、別の住民は「私の孫のような子供たちが死んで気の毒で、私が死にたい気持ちだ。慰めてあげたくても行かれなくてすみません」と書いたプラカードを手にしていた。

密陽の住民たちはセウォル号の惨事を自分のことのように悲しんだ。送電塔の工事が強行され、隣人2人が自ら命を絶った。セウォル号の惨事と関連してセヌリ党のクォン・ウニ議員が「遺族の間に密陽送電塔反対デモの女性がいる」という虚偽の主張をして謝罪するということもあった。

イ・ゲサム事務局長は「密陽の住民もいま袋小路に追い込まれているが、セウォル号の惨事で、自分たちが過去10年間被ってきた全てのことがそのまま繰り返されるのを見ながら、深い憤りを感じている」と述べた。ヨンフェ村のク・ミヒョン(65)氏は「危険なことを重々承知で寿命を延長したという点で、古里(コリ)原発もセウォル号も同じだ。誤っていることを十分知っていた官僚たちが企業の肩を持っているという点で、密陽送電塔とセウォル号事態は瓜二つだ」と話した。ソ・ジョンボム(54)氏も「セウォル号と密陽が似ていると感じる。国家が国民を無視するという点でそうだ。政府が全員救出と発表したし、珍島(チンド)体育館にいる家族たちに政府が嘘もついた」と指摘した。

密陽の住民たちは「セウォル号惨事の犠牲者と遺族に送る手紙」で「今すぐ飛んで行って皆さんを抱きしめて一緒に泣いてあげたい」と言い、「私たちはこのままへたばってしまいはしない」と書いた。

ソン・ホギュン記者 uknow@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/635724.html 韓国語原文入力:2014/05/06 00:05
訳A.K(1447字)

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