警護員ら 出会いを制止せず…ネチズン‘演出疑惑’提起
大統領府 "事実でない内容をまき散らすことは全く役に立たない"
‘謝罪なき弔問’と、いわゆる‘着席謝罪’でセウォル号惨事遺族たちの反発を買っている朴槿恵(パク・クネ)大統領が、去る29日京畿道(キョンギド)安山(アンサン)の政府合同焼香所で会った老女の正体を巡って論議が起きている。 遺族たちの相当数がこの老女をよく知らないばかりか、一般人の弔問が午前10時から始まったのに、大統領のすぐ後から弔問をして大統領と抱擁して慰労を受けたためだ。
朴大統領は去る29日午前8時50分頃、安山市 檀園区(タンウォング)草芝洞(チョジドン)の花郎(ファラン)遊園地に設けられた合同焼香所を訪ね、セウォル号犠牲者を哀悼し弔問した。 その時刻は焼香所が公式に開かれる1時間前なので、取材陣と遺族たち以外には出入りが事実上制限された状態であった。
当時、焼香所に入ってきた朴大統領は、献花する前に自身のすぐ後に立っていた老女の手を握り、二言三言話かけた後に抱擁した。 警護員たちは、遺族なのか一般弔問客なのか確認されないこの老女と大統領との予期しない出会いを制止しなかった。 この場面は朴大統領が‘遺族と見える弔問客’を慰労しているように報道された。
そのため、この老女の身元に対する疑惑がふくらみ、‘焼香所の出会い自体が演出されたものではないか’という論議が拡散している。 特にこの老女は、ものものしい警護の中でも朴大統領と一定の距離を置いて終始付いて回ったし、一部のテレビ画面では誰かが老女を大統領側に押して近寄らせている姿まで見られて、ネチズンたちの間で‘弔問演出’という疑惑が継続提起されている。 また、この老女は赤いマニキュアを塗っていて、このような疑惑は急速に広がっている。
これと関連してセウォル号遺族対策委員会は、遺族の中でこの老女を知っている人は現れなかったと伝えた。 今回の事故で娘を失ったユ・ギョングン(45)対策委共同代表は去る29日に記者たちと会って「(朴大統領が)今日、政府合同焼香所に来てしたことを見れば、何かCFを撮りに来たみたいだった。 (老女が)どなたなのか、私は個人的に知らない方だが、まさかそこまでショーをするだろうか」と問い直しもした。
これに対して大統領府側は「朴大統領が老女を慰めている写真に対して、演出だという報道があるが、それは事実でない。 焼香所に弔問客もおられたし、遺族と一般人が混じっていて、誰が誰なのか分からない状況で、1人が大統領に近寄って挨拶したこと」と明らかにした。 また「珍島を訪問した時に泣いている子供に近付いて慰めたが、苦しんでいる子供を連れてきて演出したという報道が出回ったことがある。 しかし子供の家族が報道内容を否認して抗議した。 今回も演出したという報道が出ているが、事実ではない内容が度々まき散らされることは、私たちの社会にとって全く役立たないと考える」と付け加えた。
安山/キム・キソン、キム・イルウ記者 player009@hani.co.kr