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韓国 KT 名誉退職8320人 申請は4人に1人の割合…単一企業としては過去最大

登録:2014-04-21 22:46 修正:2014-04-22 06:40
30日付で退職処理方針
名誉退職拒否者は辺境地域に発令 手順
社員組織 "御用労組" 弾劾の動き

 KT‘特別名誉退職’申請者が8320人と最終集計された。 単一企業の同時名誉退職としては国内最大規模であり、KT全職員3万2188人の26%に達する。

 KTは21日午後6時まで特別名誉退職の申請を受け付けた結果、8320人が申し込んだと明らかにした。 KTは人事委員会での審議を経て来る30日付で申請者を退職処理する方針だ。 これに先立ってKTは経歴15年以上の2万3000人余りを対象に名誉退職申請を受け付けた。 この過程で名誉退職対象に指定された職員の机のそばには、荷物を片付ける際に使う空き箱を配備し、チーム長が名誉退職の内容を案内するとして古参職員を呼び名誉退職申請を勧め‘非人間的’という批判が提起された。

 KTは "名誉退職の条件が良く、大学生の子供の学費支援廃止など社員福祉が大幅に縮小されたこと等が名誉退職申請を増やしたと分析される。年間7000億ウォン程度の人件費節減効果が予想される" と説明した。 ファン・チャンギュKT会長は就任後の事実上初の経営活動として特別名誉退職と事業外注化を通じた大規模人材リストラカードを持ち出した。 これに対しKT内部では「土地の上(建物)や土地の中(銅線)だけでは足りなくて、とうとう空(衛星)と人(リストラ)まで売り飛ばしている」という批判の声が上がっている。 今回の構造調整でKT職員は3万2188人から2万3868人に減り、平均年齢は46.3才から44.5才に下がる。 名誉退職申請者の平均年齢は51才、平均在職期間は26年と分析された。

 一方、この日から名誉退職対象に分類されたものの申請を拒否した職員の‘苦難’も始まった。 KTは今回経歴15年以上の古参職員を対象に名誉退職申請を受け付けると同時に、残留を希望する職員には‘希望勤務地申請’を受け付けた。 それぞれ他地域を第3志望まで書かせた。 KT労働人権センターのチョ・テウク執行役員は「必要な時に遠隔奧地に発令し、希望したではないかというアリバイ作りだ。 以前に‘退出プログラム’を稼動して、ソウル勤務の職員をある日突然に慶南(キョンナム)三千浦(サムチョンポ)支社に発令して、三,四か月後に再び京畿道(キョンギド)加平支社に発令するなどの形が再演されるものと見られる」と話した。

 これに対し、来る27日に予定された営業再開前に急いで組織をまとめるというKT側発表とは異なり、後遺症が侮れないものと見られる。 KT勤労者の現場組織である民主同志会とKT労働人権センターはリストラに合意した労働組合執行部を弾劾するために総会招集署名を受け付けていて、会社側は署名作業に参加した職員に‘組織秩序紊乱’の疑いを適用して相次いで懲戒委員会に回付している。 KT新労組もこの日緊急声明を出して「異常な強要で行われた今回の名誉退職こそ、KTとファン・チャンギュ会長の未来を暗くする悲劇の種になるだろう。 今回去ることになった数千名の労働者がKTを恨み、残った者が憤怒をこらえているこのような状況で、どうしてKTが持続発展できるだろうか」と問うた。

キム・ジェソプ記者 jskim@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/633954.html 韓国語原文入力:2014/04/21 21:31
訳J.S(1493字)

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