集会参加者たちの話を総合すれば、31日午後4時頃から忠南牙山市 毛宗洞(モジョンドン)の牙山センター前で三星電子サービス大田(テジョン)・忠清(チュンチョン)地域労働者など350人余りが集まり、偽装廃業撤回を要求する集会を開いた。 ところが午後6時40分頃に警察400人余りが労働者が座り込み用に立てようとしていたテントを持ち去り、集会参加者16人を連行した。 この過程で連行者に手錠をかけた警察は、牙山警察署に連行した後にも手錠を解かなかった。 目に催涙液を受けた組合員の病院搬送要求も聞き入れなかった。 民主社会のための弁護士会のリュ・ハギョン弁護士は「適法に申告された集会に警察が乱入し連行したことは集会妨害罪、特殊暴行傷害罪に該当する重犯罪だ。 その上、手錠までかけてケガ人の治療要請も拒否しており、人権を深刻に侵害した」と指摘した。 これと関連して牙山警察署関係者は「連行に応じず警察官に暴力を行使したため手錠の使用が避けられなかった。 連行は合法的手続きに則り進行された」と話した。
先月、釜山(プサン)海雲台(ヘウンデ)センター、京畿(キョンギ)利川(イチョン)センター、忠南(チュンナム)牙山(アサン)センターの3ヶ所が経営上の理由などを掲げ廃業した。 三星電子サービス支会は「労組活動を弾圧するための偽装廃業」とし反発した。 特に三星電子サービスが内部コンピューター網を通じて、センターを運営する協力業者の社長を募集していた事実が明らかになり、組合員だけを追い出してセンターを再開しようとしているのではないかという疑いを受けた。 三星電子サービス側は「センターを運営した協力業者社長らの健康上の問題により、やむをえず廃業した。 顧客の不便を最小化するため職員と協力業者の管理者を対象に会社運営の意思を聞いてみただけだ」と説明した。
キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr、写真‘公正社会破壊・労働人権蹂躪 三星是正運動本部’提供