日本福島原子力発電所崩壊惨事3周年をむかえた11日、朴槿恵(パク・クネ)政府の原子力発電所拡大政策が6・4地方選挙の争点に浮上している。 原子力発電所がある地域の野党団体長候補らは‘脱原発’を宣言し、与党候補らも政府の原発拡大政策に反対したり、住民投票を経るという慎重な見解を示した。 現政権は原発を23基から2035年までに39基以上に増やすという計画を確定した状態だ。
キム・ヨンチュン民主党釜山市長予備候補とチョ・スンス正義党蔚山市長予備候補はこの日、釜山機張郡(キジャングン)の古里原子力発電所付近の防波堤で記者会見を行い、「脱原発に共感する6・4地方選挙広域・地方自治体長出馬候補らが力を合わせて脱核都市と脱原発大韓民国の契機にしよう」と提案した。 候補らは「提案に共感する候補は脱原発宣言をして地域の実情に合う脱原子力発電所プログラムと政策を発表してほしい」と頼んだ。
無所属お釜山市長予備候補であるオ・コドン前海洋水産部長官は‘古里原子力発電所1号機を延長稼動する間に重大事故が起きれば直ちに閉鎖しなければならない’として条件付き閉鎖を要求し、住民の意思を聞かずに新古里(シンゴリ)原子力発電所5・6号機を新設することに反対した。
ソ・ビョンス セヌリ党釜山市長出馬予定者は‘古里1号機は2017年に必ず閉鎖しなければならない’という見解を明らかにした。 設計寿命を2017年まで10年さらに延長した古里1号機をさらに延長して稼動してはならないということだ。 福島原発惨事当時に駐日大使であったクォン・チョルヒョン セヌリ党釜山市長予備候補は、原発増設に反対すると明らかにした。 彼は 「原子力発電所が特定地域に密集すれば危険なので、新古里5・6号機は他所に建設しなければならない」と主張した。
新しい原発建設予定地に指定された江原道(カンウォンド)三陟市(サムチョクシ)では、原発誘致を推進したキム・テス現三陟市長を除き、セヌリ党出馬希望者までが‘原発新設について住民投票を行い、その結果に従う’と約束した。 セヌリ党所属パク・サンス江原道(カンウォンド)議会議長はこの日出馬記者会見で「原子力発電所をやめてほしいという市民の民心が住民投票を通じて決定されれば、全身で原発を阻む」と話した。 同じ党のキム・インベ三陟市議会議長とイ・ビョンチャン前三陟警察署長も「原子力発電所建設は市民の安全に重大な影響を及ぼす事案であるので、必ず市民が直接決めなければならない」として住民投票の実施を約束した。 これとは違い現職のキム市長は‘原子力発電所事業は国家事務’という理由で地域市民団体の住民投票実施要求を拒否している。
国内の原子力発電所23基の中で最も多い11基(慶州(キョンジュ)・蔚珍(ウルチン))がある慶北(キョンブク)では慶北知事選挙への出馬を宣言したユン・ビョンテ統合進歩党慶北道党委員長とパク・チャンホ正義党慶北道党委員長が「設計寿命30年が終わった慶州の月城原子力発電所1号機を閉鎖し、新規原発建設を中止する」と明らかにした。
釜山、三陟、大邱/キム・グァンス、パク・スヒョク、キム・イルウ記者 kskim@hani.co.kr