本文に移動

三星(サムスン) 「映画‘もう一つの約束’が真実歪曲」 初反応…団体観覧客 卑下も

登録:2014-02-23 23:22 修正:2014-09-05 17:10
自社ブログ初期画面に文を上げる、白血病遺族 "未だに嘘" 激怒

 三星(サムスン)半導体工場で仕事をして白血病で亡くなったファン・ユミ氏事件を扱った映画<もう一つの約束>に対して、三星が‘真実を歪曲した作品’と批判し、団体観覧熱風についても‘80年代にでもあったような事’と卑下する反応を示した。 ファン氏の父親 ファン・サンギ(59)氏は三星が未だに嘘をついているとし、激しい反応を見せた。

 三星電子は23日、自社ブログ‘サムスン トゥモロー’(samsungtomorrow.com)の初期画面に、キム・ソンボムDS部門コミュニケーションチーム(半導体など部品部門の広報チーム)部長の‘映画が作り出した誤解が残念です’というタイトルの文を載せた。 この文は、<もう一つの約束>に対して "映画は企画・製作・上映に至るまで色々な手段を動員して広報を繰り広げた。 虚構の物語を事実であるかのように包装した。 映画の中で加工された場面を、あたかも事実のようにインターネットに流布した。 根拠ない(上映館縮小疑惑と関連した)外圧説が広がった" と批判した。 キム部長は "三星は職員と事業場の安全を守るために、多くの努力を傾けている" として "映画は映画に留まらなければならない。芸術の包装をかぶせて一方的に相手を罵倒し真実を歪曲することは正当ではない" と書いた。

 キム部長は特に<もう一つの約束>観覧熱風について "外圧説まで流布して観客を動員し、80年代にでもあったような団体観覧が列をなす様を見ながら、この映画が単純な映画ではなく闘争手段に変質したのではないかという疑問を抱いた" と書いた。

 三星電子関係者はこの日<ハンギョレ>との電話通話で「この文を公式立場ということも、また公式ブログのメインに上がってきたので個人の所見だと見ることも難しい。この映画に対する三星の最初の反応と見れば良い」と話した。

 これに対して、ファン・サンギ氏は「映画に出てきた内容より実際にはもっと深刻だった。 三星はいささかもユミを助けようとしたことはない。ユミが病んで死にそうな時、三星は脅迫するのに忙しかっただけで、私たち家族の苦痛を心配したり共感したことが一度もない」と語った。 半導体労働者の健康と人権を守る‘パンオルリム’のイ・ジョンナン労務士は「パンオルリムが7年間にわたって職業病糾明のために戦ってきて、三星労働者の多くの死を見てきたし、被害者情報提供を数えきれない程受けたが、それを否認するとは言う言葉もない」と話した。 イ・ジェウク記者 uk@hani.co.kr

映画‘もう一つの約束’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/625523.html 韓国語原文入力:2014/02/23 22:18
訳J.S(1237字)

関連記事