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映画チケット配り自発的バス広告… ‘頑張って、もう一つの約束’応援 熱気

登録:2014-02-12 22:16 修正:2014-02-13 07:13
50人に無料チケット配った労務士
"人間の重要性を知らせた映画"
広報バスを作ったバス会社理事
"職員らと話し合いアイデア"
ある貸切バス会社の観光バスが<もう一つの約束>広告を車体側面に付けて運行している。 ツイッター キャプチャー

フェイスブックなどに "映画チケット分かち合い" 相次ぎ
上映館 2倍に増え 観客20万 ‘軽く突破’

 労務法人‘不当解雇119’代表のキム・クァンス(31)労務士は「映画チケット50枚 上げます。" フェイスブックで知らせ、応答した‘フェイスブック友達’ 先着50人は12日午後8時30分からソウル江南(カンナム)CGV映画館で<もう一つの約束>を観た。 キム氏は試写会でこの映画を観て‘人間を重要だと考える世の中のための映画’だと考え、無料観覧50人イベントを開いたという。 「良い映画なのに大型劇場ではまともに見せようとせず、さらに多くの方々が関心を持つように願う気持ちです。」 彼は映画チケットを写真に撮って送って来た100人には、生涯無料労務相談も行うことにした。

 三星(サムスン)電子半導体工場労働者の白血病死亡事件を扱った映画<もう一つの約束>に自発的応援が相次いでいる。 封切り前から前売率に比べて少ない封切り館、団体観覧貸館取り消しなどで外圧論難が起き、観客が映画チケットを買って周辺に配ったり広報に乗り出している。 上映館は封切り直前の100余館から開封日である6日には159館、11日には182館まで増えた。 この映画を観た人々は20万人を軽く突破した。

 会社員チェ・ビン(32)氏も<もう一つの約束>を一緒に観る運動を進めている。 チェ氏は封切館が不足しているという話を聞いて、前売率でも上げようという考えで夫とチケット10枚を買い友人夫婦に配った。 「映画を製作する時から三星に対する内容なので、封切りできるか心配していました。 やっと封切をしたので映画がうまくいって欲しいです。」 ホ・ウォンスク湖西(ホソ)大音楽学科教授は、自身のフェイスブックに一緒に映画を観ようという文を載せた後、コメントで参加意向を明らかにした10人の観覧料を賄った。 ホ教授は「三星電子白血病被害者1人が、あるインタビューで自分のからだも支えられず、どもりがちな声で‘私の運命だと思う’と話すのを見て、映画を必ず観なければならないと考えた。そんな風に挫折することになった過程があったと思えば心がとても痛んだ。 一緒に映画を観た10人の心が、また別の50人、100人に広がって欲しいという思いで映画のチケットを配った」と話した。

 ある貸切バス会社の理事は8日、バス一台を<もう一つの約束>広報バスにした。 彼は「職員に映画チケットを贈り、映画についての話を交わしたところ、広報バスを作ってみ見てはどうかという意見が出てきた。 個人的に100万ウォン程度を投じて広報バスを作った。 良い映画なのに、きちんと広報されていないことが残念に思えてした事だが、多くの方々に関心を持ってもらった」と話した。 15日この映画に出演した俳優はこのバスに乗って舞台挨拶に回る計画だ。

 <もう一つの約束>製作委員会のシム・セッピョル氏は 「映画チケットを他の人に配りたいという問い合わせが一日30件以上来ている。ある大学生は両親が聴覚障害を病んでおられたが、多くの障害者たちにこの映画を観て欲しいとしてお金を送って来たし、米国やカナダの同胞たちが映画チケット費用を送って来るケースもある」と話した。 彼は「映画を観て主人公が会社で体験した不当さを、自身のことのように感じる方々が多いので、このように応援熱気が熱いと見られる。 封切館数が少なく、観客がいない夜間時間帯だけに映画が上映されるなど、色々な状況に腹が立って映画チケットを贈って下さる方々も多い」と説明した。

チョン・ファンボン記者 bonge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/623926.html 韓国語原文入力:2014/02/12 20:43
訳J.S(1761字)

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