司法当局によって業務妨害容疑で拘束された鉄道労組の組合員2人が、相次いで裁判所の拘束適否審で釈放された。これにより、今回の鉄道ストで拘束された組合員は一人もいないことになる。
9日、鉄道労組と裁判所などによれば、大田(テジョン)地裁は前日、鉄道労組の大田地方本部組織局長のコ某(45)氏が出した拘束適否審の申請を受け入れ、コ氏を釈放した。検察関係者は「ストが終わり、証拠隠滅および逃走の恐れがないと判断したものとみられる」とし「また、拘束されていない他の労組幹部との公平性の問題も考慮されたようだ」と述べた。
同日、大邱(テグ)地裁安東(アンドン)支所も、栄州(ヨンジュ)地域本部車両支部長のユン某(47)氏が出した拘束適否審の申請を受け入れた。ユン氏は同日午後6時に釈放される。
鉄道ストと関連してキム・ミョンファン委員長など35人の労組指導部に対する逮捕状が発付され、このうち22人が検挙されるか、自ら出頭した。
これに先立ち、警察はコ氏とユン氏など4人を逮捕して拘束令状を申請したが、二人だけが拘束された。警察はスト以後一括出頭の意思を明らかにした8人の鉄道労組地域本部の幹部たちに対しても拘束令状を申請したが、全員棄却された。
鉄道ストと関連して、鉄道労組員に対し申請された拘束令状が大量に棄却され、且つ逮捕・拘束された組合員も拘束適否審を通じて全員釈放され、司法当局が無理な拘束捜査に固執したのではないかという指摘が高まる見通しだ。
(ソウル=連合ニュース)