"朴大統領は民意による大統領ではなく‘コメント大統領’だ。"
天主教水原教区‘共同善実現のための司祭連帯’と天主教水原教区正義具現司祭団が6日午後2時、京畿華城市のキサン聖堂で時局ミサを開いて、国家機関の大統領選挙介入真相究明と責任者処罰を主張し、李明博前大統領の拘束捜査と朴槿恵大統領の辞退を要求した。
水原教区傘下‘共同善実現のための司祭連帯’所属神父など神父50人余りと信徒200人余りが参加した中で開かれたこの日の‘官権不正選挙真相究明および朴槿恵政権の改心と退陣を促す時局ミサ’は、天主教の今年最初の時局ミサだ。 天主教水原教区では昨年8月、水原教区庁設立以来50年ぶりにイ・ヨンフン大主教が直接初めての時局ミサを執典したのに続き2回目の時局ミサだ。
この日ミサ執典に立ったソ・プクウォン神父は 「去る大統領選挙が官権不正選挙だったので、その真相究明を要求し、その中心にいた李明博前大統領の拘束捜査と朴槿恵政権の改心を祈願するために集まった。 真にこの地の正義と平和が花を咲かせるその日まで目覚めていることを誓おう」としてミサを始めた。
スピーチに立ったチョ・ハンヨン驪州(ヨジュ)聖堂神父は「今私たちの社会は元気でない時期を過ごしている。 民主主義の基本である選挙を、国家情報院と国軍サイバー司令部などの国家機関が立ち上がってコメントするなど世論を操作して民意を歪曲させたことが去る選挙以後明確に顕れた。 (朴大統領は)民意による大統領ではなく‘コメント(により作られた)大統領’だ。 現政権には正当性がない。 (去る大統領選挙は) 5・16クーデターに続く‘サイバークーデター’」と強く批判した。 チョ神父は 「神様がくれた天賦の人権である良心にもとることに沈黙することは、独裁を承認することだ。 民主の原則は不正選挙と両立しえない」と話した。
朴大統領はこの日午前10時、就任後初めて大統領府春秋館で開かれた新年記者会見で、国家情報院の大統領選挙介入事件と関連して 「去る1年間、この問題で国論が分裂し国力が消耗したことを本当に残念だと考える」と明らかにした後、特検を要求する野党の主張に対しては「裁判中の事案に対する言及は不適切だ」として、否定的な意向を明らかにした。
記者会見で朴大統領はまた、自身の‘無疎通’論難に対して 「この間、私たちの社会を見れば不法的に駄々をこねれば適当に受け入れられたりしたが、このような正常でない慣行に対して原則的に対応することを無疎通というということは誤りだ」とし、自身に対する‘無疎通’批判に正面から反論した。
だが、チョ神父は「朴槿恵氏は原則主義者として行動し原則には妥協がないと言う。 しかし民主主義と共同善を否定する原則は自分だけの独善に過ぎない。 人間の良心にも反する。 私たちの良心は公正で公平で公論を追求しろと教えている。 朴氏の原則は鉄道民営化など私たちの社会の無力な者に対する無慈悲な弾圧につながっている。 これは朴槿恵氏個人の不幸であり国家の不運だ。 朴槿恵氏は不正選挙について徹底的に調査し処罰し、当然な責任を負い辞退しなければならない」と話した。
水原教区共同善実現司祭連帯キム・ジェウク事務局長は「昨年8月、時局ミサで朴大統領の国家情報院大統領選挙介入に対する解決のために責任ある姿勢を要求したが、何も変わらず今回再び水原教区神父たちが自発的な同意を集めて再度時局ミサを行うことになった」と話した。
この日のミサが進行される間、保守団体会員50人余りが聖堂外で記者会見すると共にスローガンを叫んでこの日のミサに反対した。会員らは道路周辺に‘北韓政権と付和雷同する正義具現司祭団は北に追放しよう’という横断幕をかけもした。
華城/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr