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叔父の保護膜までなくなり…金正男(キム・ジョンナム)危険な状況

登録:2013-12-15 20:54 修正:2013-12-15 21:13
‘チャン・ソンテク処刑の原因説’も出て
金正恩の異母兄 金正男

 チャン・ソンテク朝鮮労働党行政部長処刑の後、金正恩朝鮮労働党第1秘書の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏の運命に関心が集まっている。 金氏は金正日国防委員長の長男で、金第1秘書の異母兄であり、潜在的な政治的ライバルと見なされているためだ。 特に処刑されたチャン前部長が彼の中国亡命生活を支援してきたことが分かっていて、今後彼は引き続き茨の道を歩くものと予想される。

 金正男氏は最近、主居住地である中国マカオを去り、シンガポール、マレーシアなどを移動しながら生活していることが知られている。 主な居住地は確認されておらず、中国政府が北韓有事に備えて彼を保護するという話も出ている。 粛清されたチャン前部長は、昨年5月北韓に一時帰国した金正男に体制批判を自制するよう忠告をしたし、キム・ギョンヒ党秘書は昨年10月頃、病気治療のためにシンガポールを訪れた時、キム氏に極秘裏に会ったという主張もあった。 特に今回の事件の原因の一つは、チャン前部長の側近が最近金正男氏に会ったことだったという推定も出ている。

 何よりも金正男氏の最大の後見人だったチャン前部長が処刑され、また別の後援者であるキム・ギョンヒ秘書の将来も不確かなので、彼は身辺の安全にさえ自信を持ちにくい境遇になった。 さらに金正男氏は日本の報道機関と行ったインタビューで、3代世襲に反対し経済的改革・開放が必要だという意見を明らかにした経緯があるので、金正恩体制としては一層容認し難く見える。 そのために彼がより安全な米国や西側世界へ亡命する可能性があるという話が出ている。

 金正男氏は母親のソン・ヘリム氏が病気治療のためにロシア、モスクワに留まった時期、叔母のキム・ギョンヒ秘書の世話で成長し、叔父であるチャン前部長とも親密な縁を積んだと伝えられている。 特に彼は一時、金正日委員長の後継者として名指しされたが、過度に西欧的な考え方と日本の空港での追放事件などにより競争から脱落したと伝えられている。 ハ・オヨン記者

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/615467.html 韓国語原文入力:2013/12/15 20:39
訳J.S(992字)

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