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「工事中断するまで葬儀は無期限延期」 密陽住民たちと遺族 記者会見

登録:2013-12-07 23:32 修正:2014-09-05 19:45
"故人は何回も送電塔工事に絶望感を吐露"
密陽(ミリャン)高圧送電塔工事に反対して服毒した上東面(サンドンミョン)コジョン村住民ユ・某(71)氏がついに死亡したことと関連して‘密陽765kV送電塔反対対策委’(対策委)と送電線通過地の住民、そして故人の遺族たちが7日午前、葬儀室が整えられた密陽、嶺南(ヨンナム)総合病院前で記者会見を行っている。 写真=密陽対策委

 慶尚南道(キョンサンナムド)密陽(ミリャン)の765kV高圧送電塔工事に反対して去る2日農薬を飲んだ上東面コジョン村の住民ユ・某(71)氏がついに死亡したことと関連して、遺族と密陽住民たちは韓国電力公社(韓電)が工事を中断するまで葬儀手続きを無期限に延期することにした。

 ‘密陽765kV送電塔反対対策委’(対策委)と送電線通過地の住民、そして故人の遺族たちは7日午前11時、葬儀室が整えられた密陽の嶺南総合病院前で記者会見を行って△政府と韓電の公式的な謝罪△密陽送電塔工事の即刻中断△住民の財産と健康上の被害に対する代案検討などを要求して「これに対し韓電と政府の最高責任者が明示的約束をしない限り、故人の葬儀を無期限に延期する」と明らかにした。

 彼らは会見文で "工事強行の名分である新古里(シンゴリ)3号機の竣工が2年以上猶予され、全国的な反対世論が提起されたにもかかわらず、この真冬に工事を強行した国家の暴力が故人の犠牲を招いた。 これは全面的に韓電と政府の責任" と主張した。

 特にユ氏の服毒を‘個人的身辺悲観’に追い込もうとしている警察側の動きと関連して、彼らは 「故人は何回も送電塔工事に対する絶望感を吐露してきたし、去る4日には対策委代表であるキム・ジュンナン神父との面談でも‘送電塔ができれば何もできない。 生きてそれを見るより死んだ方がマシと考え、それで農薬を飲んだ’という話を伝えた。 身辺悲観を云々して故人の意向を歪曲し遺族たちに大きな傷を与えた警察に対して深刻な遺憾を表わし、公開的な謝罪と責任者の処罰を要求する」と話した。

 また、彼らは昨年送電塔工事に反対して焼身した故イ・チウ(当時74)氏の事例に言及して 「70代の老人二人が同じ事案で絶望に耐えられず死んだ。世の中にこんなことが許されていいのか。 悲嘆に暮れて、全身が震えてくる」とトーンを高めた。

 政界からも工事の中断を要求する声が出てきた。 ペ・ジェジョン民主党スポークスマンは前日論評で 「遺憾を越えて怒りが起きる。 密陽のユ・ハンスク ハラボジ(おじいさん)の死は社会的他殺だ。 送電塔工事は直ちに中断しなければならない」と指摘した。

 チャン・ハナ議員も声明を通じて "政府と韓電は故人の霊前に頭を下げて謝罪するどころか、依然としてヘリコプターの轟音と共に工事を進めている。 これは最小限の哀悼さえも表わさない殺人政権の容貌" と荒々しく非難した。 チャン議員は "政府は死の送電塔工事を直ちに中断しなさい。 住民を再び死へ追いやった政府と韓電の責任を国民と共に明確に問う" と強調した。

 一方、遺族と対策委・コジョン村住民代表など3人で構成された葬儀委員会は「来る8日まで遺族が焼香所で弔問客を受けつけ、以後焼香所は対策委が主管し維持すること」にするという方針を明らかにした。

ソン・ホギュン記者 uknow@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/614395.html 韓国語原文入力:2013/12/07 14:57
訳J.S(1541字)

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