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住民の絶叫 圧殺し…密陽(ミリャン)送電塔‘コンクリート打設’強行

登録:2013-10-22 21:20 修正:2013-10-23 08:15
鉄塔組み立て基礎工事 仕上げに突入
住民100人余 全身で阻んだが
警察護衛の中、レミコン車両 進入
"この口惜しさをどのように解けば…"
対策委、大漢門前‘対国民呼び掛け’
"私たちをみな踏みつぶして行け。 いっそ死んだ方がましだ!"
韓電が送電塔工事を再開し21日目である22日、慶南(キョンナム)密陽市(ミリャンシ)丹場面(タンジャンミョン)の84番送電塔工事現場で施工業者職員がコンクリート打設作業を始めている。 (韓国電力提供) 2013.10.22/ニュース1

 密陽(ミリャン)の住民たちは絶叫した。 超高圧送電塔工事が進行中の慶南(キョンナム)密陽市(ミリャンシ)丹場面(タンジャンミョン)のパドゥリ村入口に22日午前8時45分頃、レミコン車両5台が現れるや住民たちは全身で阻もうとした。

 韓国電力公社(韓電)はパドゥリ村近隣の84番送電塔工事現場にレミコン車両19台と資材運搬用車両6台などを投じてコンクリート打設作業を始めた。 直径3m、深さ6mの穴4ヶ所にコンクリートを注ぎ入れるこの工程は、送電塔基礎工事の仕上げ段階だ。 この作業が終われば、本格的に鉄塔の組み立てを始める。 住民たちが激烈に抵抗した所以だ。

 住民たちと市民団体活動家など100人余りが明け方から村の入口を守ったが、警察官500人余りはレミコン車両が入るたびに住民たちを制圧し道を開けた。 住民1人当り3~4人の警察官が割り当てられ路肩に押さえつけた。

 住民ユ・某(71・女)氏は警察に引きずられて行きながらも「放せ、放せ! 転べばそれまでだ。 死ねばそれまでだ」と怒鳴りつけた。 ソ・某(80・女)氏は 「皆逮捕してみろ。 一つも恐くない。殺せ、ワシも死んでやる」として抵抗した。 ヨス村住民ソン・ウンヒ(51・女)氏は 「死んでもかまわないから、保護するフリなどするな」と大声を張り上げたが、警察力に対抗できなかった。 ソン氏は「この口惜しさどのように解けばいいのか。 いっそ世の中がひっくり返ってしまえば良い」として涙まじりに話した。

22日午前、慶南(キョンナム)密陽市(ミリャンシ)丹場面(タンジャンミョン)パドゥリ村の送電塔工事現場進入道路で工事資材を積んだ車両を阻止しようとした送電塔反対住民と警察が対峙する状況を見守っていた学生たちが互いに抱き合い涙を流している。 2013.10.22.ニューシス

 ムン・ジョンソン(45)密陽市議員は、自分の車で道路を塞ぎ中からドアを閉めた。運転席に座ったムン議員は、自身の頭をハンドルにぶつけ、スカーフで自身の首を括ろうとした。 警察は直ちにドアを開けムン議員を車から引き出し、10分後には車両を牽引した。 大邱(テグ)から来たおよそ20代の女性は警察の包囲を突き抜け、動くレミコン車両の前に飛び込んだ。 彼女は 「私が私の意思で死のうとしているのに何故止めるのか。 私はここで死ぬ」としてもがいたが8人の婦人警官により連行された。

 レミコン車両が進入し始めた午前8時45分頃から午後2時20分頃まで、住民らと警察の衝突は散発的に続いたが、深刻なケガ人は出なかった。 韓電は84番現場だけでこの日と同じ規模のコンクリート打設作業を一週間間隔でさらに二回行う予定なので、今後も持続的な衝突が予想される。 韓電関係者は 「今日84番現場で基本的なコンクリート打設作業は終えた。 固まるまでに一週間程度かかるので、今週中にパドゥリ村近隣現場でのコンクリート作業はないだろう」と話した。 韓電はこの日、府北面(プブックミョン)位良里(ウィヤンリ)126番現場でもコンクリート打設作業を進めたが、ヘリコプターで資材を輸送したため衝突はなかった。

 一方‘密陽765kV送電塔反対対策委員会’会員と住民ら20人余りはこの日、ソウル中区(チュング)の大漢門前で‘密陽送電塔問題解決のための対国民呼び掛けリレー765拝’行事を行った後、西大門区(ソデムング)の警察庁前で記者会見を行い「警察が密陽で公権力を乱用している」と批判した。

密陽/ソン・ホギュン、パン・ジュノ記者 uknow@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/608139.html 韓国語原文入力:2013/10/22 20:28
訳J.S(1855字)

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