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　ソウル地方警察庁長官にカン・シンミョン大統領府社会安全秘書官が昇進内定した。 警察を直接掌握するという大統領府の意図があらわれた人事という分析が出ている。 最近、博士学位論文を書き写して書いた事実が明らかになり議論になったイ・クムヒョン警察大学長は、釜山地方警察庁長官に昇進内定した。(<ハンギョレ> 2日付9面)

　警察庁は3日、ソウル警察庁長官にカン・シンミョン社会安全秘書官、警察庁次長にイ・インソン仁川(インチョン)地方警察庁長官を昇進内定したと明らかにした。 警察大学長にはアン・ジェギョン警察庁次長を内定し、京畿(キョンギ)地方警察庁長官にはチェ・ドンヘ大邱(テグ)地方警察庁長官を昇進内定した。 イ・クムヒョン釜山警察庁長官内定者は、巡査公開採用出身で警察の初めての女性治安正監の記録を立てることになった。

　治安正監は、警察庁長官の階級である治安総監の直下の階級だ。 10万人余りに及ぶ警察組織で5人しかいない。 警察庁次長、ソウル警察庁長官、釜山警察庁長官、京畿警察庁長、警察大学長の席がそれだ。 斡旋収賄疑惑で昨年拘束され最近最高裁で無罪判決を受けたイ・チョルギュ前京畿警察庁長は、今回の昇進・異動対象者から除外された。 イ・クムヒョン釜山警察庁長官内定者は、イ・チョルギュ前庁長の人事問題が解決されなくて治安監として警察大学長職をひきうけてきた。

　今回の治安正監昇進・異動内定者5人の出身地域は、ソウル(イ・インソン),忠清(チュンチョン)(イ・クムヒョン),全南(チョンナム)(アン・ジェギョン),慶北(キョンブク)(チェ・ドンヘ),慶南(キョンナム)(カン・シンミョン)等だ。

　カン ソウル警察庁長官内定者は、警察大の2期で、出身地域は慶南(キョンナム)と大邱(テグ)で高等学校を出るなど事実上‘TK’(大邱(テグ)・慶北(キョンブク))人士という評価を受けている。 慶北地方庁長、警察庁情報局長・捜査局長などを歴任した後、朴槿恵政府で大統領府に入った。

　全国最大の治安需要地域であるソウルの警察組織首長であるソウル警察庁長官は、警察庁長官席へ行く要職だ。 この席に大統領府秘書官が直接来たことにより朴槿恵政府の警察掌握を念頭においた人事ではないかという分析が出ている。 ある警察関係者は「大統領府が大統領の価値を共有した人物をソウル警察庁長官に任命したことは、それだけ警察掌握力を高める意図と見える」と話した。

キム・ギョンウク記者 dash＠hani.co.kr