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‘密陽(ミリャン)希望のバス’集会、大きな衝突なく終わる

登録:2013-12-01 20:16 修正:2013-12-01 20:39
市民2000人余り、送電塔工事現場訪問後 希望文化祭 開催
参加者4人 一時連行…"建設強行は国民の胸に大釘をさす行為"
密陽(ミリャン)送電塔建設に反対する希望のバス参加者が30日午後7時30分から開かれた文化祭に参加し舞台を見ている。 密陽/キム・ソングァン記者 flysg2@hani.co.kr

全国から‘希望のバス’に乗って765kV送電塔工事が行われている慶南(キョンナム)密陽(ミリャン)に集まった市民2000人余り(主催側推算、警察推算1400人)は30日午後7時30分頃、密陽駅前で希望文化祭‘私たち皆が密陽だ’を開いた。

 これに先立って希望のバス参加者たちは午後4時頃から100~500余人ずつに分かれて送電塔工事現場付近で集会を開き、警察は工事現場への進入を防いだ。 密陽丹場面(タンジャンミョン)泗淵里(サヨルリ)96番送電塔工事現場付近では警察が参加者4人を連行し摩擦が起きた。 市民が連行されるや参加者たちは 「連行者を釈放しろ」と叫び強く抗議し、警察はこの日午後6時10分頃に連行者4人を全員解放した。 参加者たちは送電塔工事現場の各所で散発的に警察と対峙したが、大きな衝突は起きなかった。

 この日、密陽駅前で開かれた文化祭に集まった市民は 「補償は必要ない。韓電は退け」、「私たちが密陽(ミリャン)だ、私たちが龍山(ヨンサン)だ、私たちが江汀(カンジョン)だ」等のスローガンを叫び、密陽送電塔建設反対の意志を明確にした。 文化祭には済州江汀マウル海軍基地反対対策委住民、霊光原子力発電所建設反対住民、龍山惨事遺族なども参加して密陽住民たちと共に戦うことを約束した。

 文化祭の最初の発言者として舞台に立ったペク・キワン統一問題研究所長は「密陽送電塔建設強行は密陽の住民だけでなく国民全員の胸に大釘を打ち込む行為だ。 朴槿恵(パク・クネ)大統領は直ちに(工事中断)命令を下さなければならない」とトーンを高めた。 また「一回ぐらいたくさん集まったからと慢心に陥らず、私たちも粘り強くこの戦いを続けよう」と付け加えた。

希望のバス参加者たちが30日、慶南密陽 丹場面 泗淵里の96番送電塔工事現場付近で警察と対峙している。 密陽/キム・ソングァン記者 flysg2@hani.co.kr

 密陽住民であるソン・ヒギョン(79)ハルモニ(おばあさん)は舞台に上がって「私たちは密陽の老人です」と紹介した後「私たちは一つの船に乗りました。 仲良くしましょう。 韓電の奴ら、警察の奴らの話を聴かないでください。 そいつらが口を開けば、息をすること以外は全部嘘です。 皆さん、来てくれて本当にありがとうございます」と希望のバス参加者たちを歓迎した。 以後、密陽住民16人が舞台上で歌を合唱したり、2000人余りの希望のバス参加者たちは拍子に合わせてからだを揺さぶり、文化祭を心ゆくまで楽しんだ。

 この日の文化祭には双龍(サンヨン)自動車解雇労働者、現代車非正規職労働者、才能教育労働者、公務員労働組合なども舞台に上がって、密陽住民たちと共に送電塔建設反対闘争を継続することを約束した。

 最後の発言者として立った‘密陽765kV送電塔反対対策委員会’共同代表キム・ジュンナン神父は「皆さんがこちらに来られるのはわずか二日だが、お年寄りたちはこの上もない‘希望’そのものだった。 次もまた来るという希望を失わずに、私たちはこの密陽を守っています」と話した。

 文化祭を見守った密陽 府北面(プブックミョン)ピョンバッマウルの住民チャン・ジェブン(56)氏は、<ハンギョレ>と会って「誰も私たちの声を聞いてはくれないと思っていた。 とても孤独だった。 そのような中で(希望のバスが)降りてきて下さって、とてもありがたくて力が沸いた」と話した。 また「戦いが長くなるにつれ飽き飽きしてくる。 だからこそ楽しく疲れないように、歌を歌いながら戦い抜かなければならない。 良い結果が出るまで、疲れずに最後まで戦う」として密陽送電塔建設反対闘争を継続していく意志を明らかにした。

 慶南巨済(コジェ)からワゴン車を借りて12人の同僚たちと共に密陽を訪ねたパク・グァンオ(59)氏は「強欲でもなく大きな願いでもない、素朴に農作業をしたいという密陽のハルモニの声に政府が耳を傾けなくてもどかしい。 希望のバスが来たからと言ってすぐに何かが解決されることではないけれど、長い歴史の先を見る時、政府の一方的な開発論理に反対する動きがあるということだけでも記録に残したくてこの席に参加した」と話した。

 ソウルからきたドキュメンタリー作家カン・セジン(40)氏は「今日このように集まった市民の力で密陽の住民たちが、少しでも力を得られたらうれしい」と話した。

 この日夜10時頃、文化祭を終えた希望のバス参加者たちは送電塔工事現場の近隣の村である慶南密陽の上東面(サンドンミョン)、府北面(プブックミョン)、山外面(サンウェミョン)、丹場面(タンジャンミョン)などで一夜を過ごした後、1日午前11時に密陽市庁前で送電塔建設計画の撤回を要求する集会を持つ予定だ。

 チョン・ファンボン記者、密陽/キム・ミヒャン、イ・ジェウク、キム・ソングァン記者 bonge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/613423.html 韓国語原文入力:2013/11/30 23:17
訳J.S(2322字)

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