カン・チャンヒ国会議長とセヌリ党が28日ファン・チャンヒョン監査院長候補者の任命同意案処理を強行した。 国会議長が任命同意案を野党議員の反対にもかかわらず、上程・処理したことは憲政史上初めてだ。 民主党は「表決強行は国会法違反」とし、監査院長職務効力停止仮処分申請を出し、議事日程参加を中断するなど反発した。 国会は午後の本会議でファン候補者任命同意案を無記名投票に回し、在席議員159人中で賛成154票、反対3票、無効2票で可決させた。 任命同意案の表決にはセヌリ党議員154人と無所属議員など計159人が参加した。 表決に参加しなかった民主党議員らは本会議場でカン議長に向かって「セヌリ党のラッパ吹き、大統領府のラッパ吹き」(ウン・スミ議員), 「セヌリ党第2中隊」(チョン・チョンレ議員)として抗議したが、表決を阻みはしなかった。
これに先立って、国会監査院長候補者人事聴聞特別委(委員長 ソ・ビョンス)は、午前セヌリ党議員のみが参加した中で全体会議を開き、聴聞報告書採択案件を議決した。 引き続きカン・チャンヒ議長は「任命同意案処理をこれ以上先送りすることは国民に対する道理ではない」として案件を本会議に直ちに上程した。
民主党は本会議に先立ち所属議員127人全員名義で合法的議事進行妨害(filbuster)次元で無制限人事討論要求書を提出したが、カン議長は「人事関連案件は討論を許容しないのが国会の長年の慣例」としてこれを拒否した。
これに対し民主党法律委員長であるパク・ポムゲ議員は記者会見を行って「国会法が定めた要件も備えずに手続きに背反し、国会議員の投票権を侵害しながら強行処理された監査院長任命同意案は無効だ。 監査院長の職務効力を停止する仮処分を強く求める」と話した。 民主党は任命同意案処理に抗議する意でひとまず29日は国会のすべての議事日程を拒否することにし、復帰の条件と期限など具体的な方針は議員総会を開き決めることにした。
ソンチェ・ギョンファ記者 khsong@hani.co.kr