国会人事聴聞会を受けることになった法曹界高位公職者二人の息子が揃って三星(サムスン)電子に通っているのは単純な偶然であろうか。 キム・ジンテ(61・司法研修院14期)検察総長候補者とファン・チャンヒョン(60・司法研修院12期)監査院長候補者の息子が共に三星電子に在職中であるため、偶然だろうかという噂が出ている。
キム・ジンテ検察総長候補者の長男キム・某(27)氏は現在、三星電子韓国総括マーケティングチームで仕事をしている。 2009年に兵役免除を受けたキム・某氏は、ソウルのある大学を卒業した後、今年初めに三星電子に入社した。 三星電子韓国総括マーケティングチームは入社過程で三星職務適性検査(SAAT)を受けた後、別に志願を受け付け新入社員を採用する。 キム氏は今年はじめに入社して教育を受けた後、韓国総括マーケティングチームに配置された。 三星電子関係者は 「三星電子でも核心部門である韓国総括マーケティングチームは新入社員もソウル瑞草洞(ソチョドン)社屋で勤務でき、新入社員の選好度が高い」と話した。
キム候補者は1995年全斗煥・盧泰愚元大統領秘密資金事件当時、盧泰愚元大統領に100億ウォンを与えた疑惑を受けていたイ・ゴンヒ 三星電子会長を直接調査したことがある。 イ会長は当時法廷で「キム(ジンテ)検事が憎らしい」と話し話題になりもした。
ファン候補者の長男ファン・某(30)氏も三星電子の職員だ。 ファン候補者の人事聴聞会を受け持っている国会人事聴聞特別委員会のカン・ドンウォン議員(無所属)が公開した資料によれば、長男ファン・某氏は2011年に三星電子に入社して今も通っている。 ソウルで大学を卒業したファン氏は2010年6~7月三星経済研究所で仕事をした。 有給インターンだったというファン氏は二ヶ月間給与として220万ウォンを受け取ったとファン候補者の財産公開資料に出てくる。 ファン氏は三星経済研究所を辞めた後、翌年の2011年2月に三星電子に入社し、2011年5200万ウォン程度、昨年は6500万ウォン程を稼いだ。
三星はこの間、退任高位公職者招聘や高位公職者の子弟または系列会社役職員の子供・親戚などの入社でたびたび非難を受けて来た。 2007年‘三星秘密資金’事件当時、特別検事を務めたチョ・ジュンヌン弁護士の息子(38)は、司法試験準備と語学研修のほかには特別な経歴がないのに、秘密資金事件宣告の翌年である2010年に三星電子中国総括に課長として入社したのに続き、三星電子韓国本社人事チーム課長に異動した。
パク・スンホン、キム・ソンシク記者 abcd@hani.co.kr