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セヌリ党 キム・ジンテ 「パリ デモ参加者、代価をきっちり払わせる」

登録:2013-11-08 19:59 修正:2014-09-05 20:35
朴大統領ヨーロッパ歴訪に随行中‘大統領選挙介入糾弾集会’参加者を脅迫
"本当に大韓民国の国民なのか…法務部から罪証写真を憲法裁判所に提出する"
キム・ジンテ フェイスブックより

 朴槿恵(パク・クネ)大統領のヨーロッパ歴訪に随行中のキム・ジンテ セヌリ党議員が去る3日、初めての歴訪国であるフランス、パリで開かれた‘国家情報院大統領選挙介入抗議集会’と関連して 「十分な代価を払わせる」として、参席者を脅迫する文を書き批判があふれている。

 キム議員は8日、自身のフェイスブックにあげた文で "統合進歩党が解散請求されたって? 事必帰正に晩時之嘆ですよ" とした後 "今回パリでデモした人々にはその代価を十分に払わせます" と書いた。 彼は続けて "罪証写真など関連証拠を法務部から憲法裁判所に提出させます。 それを見て血が沸かなければ大韓民国国民ではないでしょう" と付け加えた。

 キム議員はこれに先立って、パリでのデモ当日である去る3日にもフェイスブックに "ここにもろうそくデモをする人々がいますね。 統合進歩党パリ支部、数十人が集まってやったそうですね。(ごく少数の散発的なデモだったので実際には見られませんでした。) 果たしてこれらの人々を大韓民国の国民と言えるでしょうか?" として、デモ参加者たちを国民ではないと非難した。

 キム議員が言及したパリ デモは去る2~3日、朴大統領がヨーロッパ歴訪の初めての訪問国であるフランスを訪れた時にフランス居住韓国海外同胞たちと留学生などが国家情報院など国家機関による大統領選挙介入に抗議して行ったデモだ。 ‘民主主義破壊を糾弾する在仏韓国人’は2日、パリ トロカデロ広場、3日パレ・ロワイヤル広場などで国家機関による選挙不正を糾弾するろうそくデモを開いた。

韓国人留学生と僑胞(海外在住韓国人)が朴槿恵(パク・クネ)大統領のフランス訪問に合わせて2日(現地時間)パリで政府機関の組織的選挙介入を糾弾するデモを行っている。 パリ/読者 チョン・ウルレ氏提供

 これに対してハン・インソプ ソウル大法大教授はツイッターで "キム・ジンテ、‘パリ デモ、代価を払わせる’だって。 本当に、この方こそ発言に対する代価を十分に払わせなければ" と書いた。 歴史学者であるチョン・ウヨン博士も "パリで不正選挙糾弾デモに参加した人々に対して‘全羅道(チョルラド)の人々と北韓から金を受け取った人々’という流言が出回っているとのことです" として "歴史から学ぶということは、こういう奸悪な者にだまされない方法を習うことです" と話した。

 キム議員のフェイスブックでもキム議員の発言を巡って熱い論争が広がった。 パク・某氏は "法を専攻され、今でも法司委所属である方が、一般人でも知っている憲法上保障された集会、表現の自由をとても軽く無視されるのを見ると、国民の一人として強く当惑しますね" として "‘罪証をして代価を払わせる’という脅迫性表現は、国民の僕たるべき国会議員の身分からは想像もできない下剋上" と指摘した。 反面、カン・某氏は "大統領選挙不服でも足りなくて他所の国に行ってまで合法的な大統領ではないとデモしたことは大きな誤り" と反論した。

キム・ジンテ セヌリ党議員. ニュース1

 キム議員は国家情報院コメント事件主任検事の学生運動前歴を挙げて捜査結果を蔑むかと思えば国政調査の時は 「本質は民主党の国家情報院職員に対する官職売買事件」と主張するなど、対野党攻撃の先頭に立った。 政界ではキム議員が大統領のヨーロッパ歴訪随行議員2人のうちの1人に選ばれたことは‘政治的報恩’だという指摘も出ている。

キム・ジョンチョル、チョン・ユギョン記者 phillkim@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/610404.html 韓国語原文入力:2013/11/08 17:17
訳J.S(1709字)

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