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[単独] 国防部も大統領選挙介入疑惑…‘国家情報院DVD’軍部隊で数千回上映

登録:2013-11-04 10:23 修正:2013-11-04 22:10

‘太陽政策は従北’等の内容
DVDセット1100余ヶ配布し
国防部が直接 政訓将校(訳注:軍隊で教養・理念教育を行う将校)教育
国防部では "配布していない"

 国防部が去る大統領選挙時、民主進歩勢力を‘従北左派’と罵倒する内容の‘国家情報院製作と推定されるDVD’(国家情報院DVD)を将兵教育を目的に各級部隊で数千回上映し、このDVDセット1100ヶ余りを配布し直接政訓将校を教育していたことが明らかになった。 これに伴い、国家情報院DVDを安保教育教材として活用するなどの方式で大統領選挙に介入した疑惑を受けている国家報勲処だけでなく、国防部も政治的中立を守らなければならない軍人を相手に組織的な大統領選挙介入活動を行ったという疑惑が提起された。

 3日<ハンギョレ>がチン・ソンジュン、アン・キュバク民主党議員室と共に分析した結果、国防部は各軍将兵教育を目的に昨年IPTVを通じて‘護国報勲教育資料’(DVD)を上映した。 先ず合計950回上映された<北韓をどのように見るべきか>には、金大中・盧武鉉政府当時の6・15,10・4宣言と関連して「過去、太陽政策下で固まった従北的南北関係、(太陽政策は)北韓の要求を無条件に受け入れる姿勢を持つことを要求している」とし、以前の政府の南北関係改善努力を‘従北’と烙印している。 また「(北韓に)大規模支援を行ったが、北韓はミサイル開発と共に核実験を強行した」と主張し、これらの政府の対北韓政策を事実上失敗と規定した。

 合計755回上映された‘誰が大韓民国を否定しているのか’、‘揺れる法治主義、大韓民国の二つの顔’等の主題で構成されている<従北勢力の実体>という映像物には、70年代反維新独裁闘争当時、民主化勢力を‘社会主義建設という目標を隠した従北勢力’として描写しつつ、「2000年代従北勢力が制度圏と政府内部に浸透し、親北韓社会主義活動を民主化、平和愛好運動として美化した」という内容が含まれている。 また、北韓の軍事的挑発が金大中・盧武鉉政府の南北対話努力のためであるかのように説明もした。 この他に<卑怯な平和は戦争を招く>という動画では、西海(ソヘ)北方境界線(NLL)を取り上げながら「NLLを平和地帯として設定するならば、自ら武装解除することと何が違うか」として、セヌリ党と保守言論などの常套的主張をそのまま繰り返した。

 IPTV上映以外にも、国防部が‘国家情報院DVD’セット1100ヶを直接配布したという主張が出てきた。 複数の国防部関係者は、昨年政訓教育について「IPTVを通した教育は一部に過ぎず、1100ヶ余りのDVDセットが大々的に配布された。 国防部局長級次元で政訓将校に対して(DVD内容を)直接教育した」と話した。 国防部の別の関係者も「DVD資料は国防部が直接乗り出して教育を拡大・強化せよと指示した。 これは(以前と比較すれば)例外的なことだった」と話した。

 これと関連してキム・ミンソク国防部スポークスマンは「(DVD配布と関連して)そのような内容を公式に指示したり配布したことはないと承知している」と話した。 しかし軍の政治的中立義務に違反したと疑われる国家情報院DVD映像物がなぜ国防部の運営するIPTVで上映され、各級部隊で教育されたかについては説明しなかった。 ハ・オヨン記者 haha@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/609712.html 韓国語原文入力:2013/11/04 08:24
訳J.S(1551字)

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