新古里(シンゴリ)原子力発電所3・4号機用制御ケーブルが性能試験を通過できなかった。 これに伴い、電力難負担を減らすために来年8月竣工を目標にしてきた新古里3号機の稼動がしばらく延ばされることになった。 韓国電力公社と政府の密陽765kV送電線路建設工事強行の名分も力を失うことになった。
16日韓国水力原子力は政府果川(クァチョン)庁舎で記者会見を行って 「新韓TEPの制御ケーブル試験成績書偽造により再試験を推進中だった新古里3・4号機JS電線ケーブルが再試験を通過できなかった」と明らかにした。 これに対し韓水原はすでに設置されたケーブルを撤去して安全性が立証された新ケーブルに交換しなければならない。
今回の再試験は原子力発電所部品の試験機関である新韓TEPが試験結果書類をねつ造して認証した制御ケーブルが原子力発電所に設置されていた事実が明らかになり行われたものだ。 原子力安全委員会は去る5月と6月にそれぞれ新古里1・2号機と新月城(シンウォルソン)1・2号機の制御ケーブルを全て交換することにして、新古里3・4号機についてはケーブル性能を立証するための再試験を経るようにした。 試験総括機関である韓国機械研究院はこれら原子力発電所の制御ケーブルに対する火炎試験を行った結果、規制基準を充足できなかったという事実をこの日 韓水原に通知した。
韓水原は新しいケーブルへの交換作業にどれくらいの期間がかかるかについては口を閉ざした。 チョン・ヨンガプ韓水原副社長は「全面交換が避けられず交換にともなう詳細日程を検討しなければならないので、現時点では正確な期間を申し上げることは困難」と話した。 外部専門家たちは発電所稼動が少なくとも2年以上は遅れると見ている。 交換しなければならないケーブル物量は合計890km程度であり、この内3号機に入る物量は450kmだ。
新古里3号機竣工について相当期間の遅延が避けられなくなったことにより今後の電力需給に及ぼす影響にも関心が集まっている。 新古里3号機の設計容量は140万kWに達する。 キム・ジュンドン産業通商資源部エネルギー資源室長はこの日記者たちと会って「来年夏の電力事情が容易でなくなった」と憂慮した。 新古里4号機の竣工予定時点は2014年9月であったが、これも遅延が不可避になった。
これに先立って野党は新古里3号機の来年8月竣工を前提とした密陽送電線路建設工事が原子力発電所部品の再検証結果により名分を失うこともありうると主張してきた。 これに対してキム・ジュンドン室長は「原子力発電所より送電線施設が先に設置されていなければならないということは常識的問題だ。 密陽送電線路建設は予定通り支障なく推進される予定」と話した。
ファン・ボヨン記者 whynot@hani.co.kr