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キム・クァンジン国防部長官

　公務員試験受験生なら誰もが知っている‘考試ネット’というサイトに入る。 その中央に公務員(軍務員含む)広告が大きく見える。 何度かクリック、昨年の国軍1011部隊の採用公告が見える。 ‘1011部隊? 何をする所だろう?’気になればポータルサイトの検索窓に1011と入力する。 関連検索語で‘サイバー司令部’が現れる。 そのすぐ下に1011部隊最終合格者名簿もある。 ひょっとして私と一緒に勉強したスタディ メンバーがいるだろうか? クリック。 名簿が続々と表示される。 ところでちょっと待て、あなたが今した事を15日に国会国政監査場に出てきたサイバー司令官が知ったとすれば? あなたは軍事秘密に該当する要員の名前を知ったわけだ。 ‘免責特権’を持った国会議員でも非公開を約束してこそ確認可能なのがサイバー司令部要員の氏名だ。

　<ハンギョレ>がサイバー司令部に関する国政監査の一日前である去る14日、サイバー司令部要員と思われる4人のインターネットIDと名簿について国防部に身元確認を要求した時に返ってきた返事は「それは軍事秘密だ。 絶対に知らせることはできない」とのことだった。 ここでしばし、視線を転じて先ほど見た最終合格者名簿が行政要員と軍事情報要員に分かれているということが分かったとすれば? これで終わりだ。 あなたはサイバー司令部の組織体系まで知ってしまったのだ。 国軍サイバー司令部要員が去る大統領選挙の時にツイッターとブログに文を載せ選挙に介入したという<ハンギョレ>報道が出て48時間が過ぎた16日夜までしても、その採用公告と合格者名簿は堂々とポータルと考試ネット サイトに上がっていた。

　このように足元すら見られないサイバー司令部のオク・トギョン司令官が15日、国会国防委員会の国政監査場に出てきて主に言った話は「それは軍事秘密だ。 北韓が知れば利用する」とのことだった。 オク司令官は顔まで赤らめて<ハンギョレ>報道が推定に過ぎないというなど、サイバー司令部要員の大統領選挙介入活動を否認した。 同じ時刻、国防部は<ハンギョレ>が報道したその3人がサイバー司令部所属要員であることを確認した。 このような状況を見ずに、国軍機務司令官出身のキム・ジョンテ セヌリ党議員が一言言った。 「与野党の議員と国民が皆知っているように、最近十数年間、軍が明確に守ってきた政治的中立と関連して(サイバー)司令部は今日死亡した。」 キム・クァンジン国防部長官は16日、予定になかった記者会見を行って「(この間)サイバー司令部要員に政治的中立を強調してきた。 今回の事案に対して厳正な調査を指示した」と説明した。 信じても良いのだろうか? 国防部長官が政治的中立を何度も強調したのに、上司の命令に服従が生命というサイバー司令部要員が大統領選挙に介入する文を堂々と数百件も上げた? 長官が厳正調査を指示したのに、証拠に該当する要員の文はなぜか16日までも削除され続けているのだろうか? サイバー司令部の存在自体が軍事秘密だと言うのに、ポータルと考試ネットにはなぜサイバー司令部要員の名簿が出続けているのだろうか?

ハ・オヨン記者 haha＠hani.co.kr