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国家情報院 前心理戦団長、大統領選挙翌日‘コメント職員’に 「おかげで選挙結果を気楽に見れた」携帯メール

登録:2013-09-02 20:35 修正:2014-09-05 13:12
公判で "ウォン・セフン前院長が指示"
"候補の名を挙げたコメントは望ましくない"
去る大統領選挙の時、選挙介入コメントを作成流布して‘国家情報院コメント事件真相糾明のための国政調査聴聞会’に証人として出席した国家情報院職員キム・ハヨン氏(左側から)とミン・ビョンジュ前心理戦団長、パク・ウォンドン前国益情報局長など前現職の国家情報院職員が去る9月19日午後 聴聞会場に設置された目隠し幕の後で議員の質問を受けている。 イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr

 ミン・ビョンジュ前国家情報院心理戦団団長が、国家情報院職員らが昨年大統領選挙を控えて特定候補を支持・誹謗した文を書いた行為に対して "望ましくない" という見解を明らかにした。

 2日ソウル中央地裁刑事21部(裁判長 イ・ポムギュン)審理で開かれたウォン前院長の公職選挙法違反など事件の2回目公判に証人として出てきたミン前団長は、昨年11月23日心理戦団職員が‘今日のユーモア’サイトに "文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補は天安(チョナン)艦爆沈後に出された5・24対北制裁まで解除すると言っている" として、文候補を批判する文を書いたことに対して "特定候補を名指したということは、私は…望ましくないと考える" と答えた。 当初検察が "この文を対北活動と見ることができるか" と尋ねるとミン前団長は "職員個人のアイデンティティでなされたものか調べなければならないようだ" と答え、検察が "このような文が選挙に影響を与えた事実は認めるか" と問い質すと "望ましくない" と答えた。

 この日証人席と傍聴席の間に目隠し幕を張って証言をしたミン前団長は、職員の活動がウォン・セフン(62)前院長の指示に従ったものであり、職員たちの活動はウォン前院長に報告されたと明らかにした。 ミン前団長は "毎月全部署長会議、毎日のモーニングブリーフィングで被告人(ウォン・セフン)が指示・強調した内容を‘イシュー’としてサイバー活動をしたのは事実か" という検察の質問に "事実だ" と答えた。 ウォン前院長の‘指示・強調お言葉’が心理戦団職員に毎日活動しなければならない‘イシューおよび論旨’として選ばれて、これを基にインターネット活動を行ったという事実を認めたのだ。

 ミン前団長はまた "活動内容中、特に報告しなければならない事案は3次長に報告し、3次長が院長に報告する" と話した。 ミン前団長はこの日午前、裁判で "私が直接(院長に)書面で報告したこともある" と話したが、午後には "直接報告したことはなく3次長を通じてした" と話した。 心理戦団の活動が院長に報告されたという事実は認めたのだ。

 ミン前団長はしかし掲示文・コメント・賛否クリックなどのサイバー活動は、全て北韓および従北勢力の国論分裂・国政蔑視攻撃に対処する心理戦団の固有業務だと主張した。 ミン前団長は "院長お言葉が全て私どもの部署に投影されるのではなく、部署任務(対北韓心理戦)機能に符合することだけが投影される" と話した。 だが、国家情報院職員が北韓と関係のない主題や特定政治家を誹謗する内容の文を書いたことに対しては "職員個人の具体的な活動については知らない" として返答を避けた。

 一方、心理戦団の天安(チョナン)艦関連サイバー活動報告書には、心理戦の相手主体として‘北韓と従北勢力’と明示されているが、4大河川事業関連活動報告書には心理戦の相手主体の部分が削除されて検察に提出された事実が新たに明らかになった。 検察が "心理戦の相手が野党なので(検察に資料を提出する前に)削除したのではないか。 相手は誰か" と尋ねると、ミン前団長は "心理戦団長就任前なのでよく分からない" と話した。

 この日の公判ではまた、ミン前団長が国家情報院コメント事件に関連した警察の中間捜査結果発表の翌日、国家情報院職員キム・ハヨン(29)氏に "警察公式発表が出たし、もう枠が決まりつつあるので気持ちをゆったり持たれるよう願います" と携帯メールを送り、大統領選挙の翌日には "選挙も終わってもう名残だけが残りましたね。 キム・ハヨン氏のおかげで選挙結果を気楽に見ることができありがとうございます" と携帯メールを送っていた事実が公開された。 イ・ギョンミ記者 kmlee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/601822.html 韓国語原文入力:2013/09/02 20:06
訳J.S(1972字)

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