キム・クァンジン国防長官が16日 「明確に我々は米国のミサイル防御(MD)体系に加入せず、独自の韓国型ミサイル防御(KAMD)体系だけを推進する」と話した。
キム長官はこの日、記者懇談会を開き 「米国ミサイル防御体系は(韓半島の)短い縦深を考慮した適合性や必要性、数兆ウォン以上かかる天文学的金額などを考慮すれば適合性がなく国民も共感しないだろう」としてこのように話した。
キム長官が予定になかった懇談会を自ら要望してこのように明らかにしたのは、14日国会国防委員会の国防部国政監査以後‘政府が米国のミサイル防御に合流しようとしているのではないか’という疑いが提起されるや、これを急いで鎮火するためのものと見られる。 これに先立って国防部は去る15日‘韓-米が戦作権転換延期と韓国のミサイル防御体系編入を対等交換するのではないか’という一部言論の疑惑報道が出るやいなや資料を出して「全く事実でない」と否認した経緯がある。
キム長官は「米国からミサイル防御体系と関連した要請は一切なかった。 我が国のミサイル防御体系は北韓ミサイルに対する迎撃システムであり、根本的に米国本土防御用の米国ミサイル防御体系とは目標・範囲・性能が違う」として、ミサイル防御体系と戦時作戦統制権転換延期連係説を繰り返し否認した。 彼は去る2日、チャック ヘーゲル米国国防長官が‘韓国と米国のミサイル防御体系には相互運用性が必要だ’と話したことと関連しては「北韓ミサイルに対する探知と識別、軌跡に対する情報を米国から受け取るという意味で、我々にない装備を米国が提供するのでとても役立つ」として「これを見て米国のミサイル防御体系に編入することだと見るのは論理の飛躍」と話した。
キム長官はまた「我々は下層防御をするので、SM-3(高高度対空ミサイル)は必要なくサード(THAAD・中高度迎撃体系)も現時点では全く考慮していない」と話した。 彼は「代わりに我々はパトリオット ミサイル迎撃体系をPAC-2からPAC-3級に改良し、L-SAM(長距離)地対空ミサイルを2022年まで、M-SAM(中距離)地対空ミサイルを2020年までに開発する計画」とし「我々は下層防御を多様なミサイルで重複防御する」と話した。
キム長官はまた、次期戦闘機(F-X)事業と関連して 「戦力化時期は1年ほどの順延が避けられない。 これを1年以内に最大限早め戦力空白を最小化する」と説明した。
パク・ビョンス先任記者、ハ・オヨン記者 suh@hani.co.kr