本文に移動

221市民団体 「密陽(ミリャン)送電塔中断を」 共同宣言 「善良な市民を外部勢力・従北烙印押すな」

登録:2013-10-08 22:13 修正:2014-09-05 21:16
座り込み住民 全面支援へ
8日午後ソウル中区(チュング)のプレスセンターで市民社会団体が記者会見を行い時局宣言を発表して‘密陽(ミリャン)送電塔工事の中断' を要求している。 カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr

 市民・社会団体が密陽(ミリャン)送電塔工事の中断を要求する時局宣言文を発表し、現場で座り込み中の住民たちに対する全面支援に乗り出すことにした。

 参与連帯・緑色連合・環境運動連合・天主教人権委員会など各界の市民・社会団体代表者221人は8日午後、ソウル プレスセンター国際会議場で記者会見を行い「密陽(ミリャン)のお年寄りたちが全身に鎖を巻き付け送電塔建設を巡る韓国政府の暴力性を全身で証明している間、私たちは今ここを照らしている電気が多くの密陽(ミリャン)のおばあさん・おじいさんの涙に乗ってくるのだということを知った。 密陽住民たちはこの間、私たちの無関心と戦ったのかもしれない」と指摘した。

 これら団体は 「去る1日に工事が再開された後、30人を越えるお年寄りが病院に搬送され、11人の連行者が発生した。 それでも警察と公務員らは依然としてお年寄りたちを孤立させ、暴力を行使して、食べ物と保温用品の搬入まで阻んでいる」と批判した。

 密陽で起きている葛藤の原因を‘外部勢力の介入’と規定した一部報道機関と政界に対する批判の声も出てきた。 これら団体は「胸を締め付けられる思いで密陽へ向かう多くの市民の善良な行動と宗教家の切実な祈りを、政府と韓電は外部勢力と烙印している。 一部報道機関と政界は、救急車に乗せられていくお年寄りたちの危うい息づかいや政府政策の不当さを知らせたことにより連行されていく市民たちを、従北とか暴力とかいう言葉で貶め、工事の強行だけに血眼になっている」と指摘した。

 更にこれら団体は「いったいなぜお年寄りたちが全身を鎖で縛らなければならなかったのか、その切迫した気持ちを一度だけでも考えてほしい。 住民たちが願うのは補償ではなく、密陽送電塔建設の妥当性に対する検証」としながら‘工事中断’を繰り返し促した。 チ・ヨンソン環境運動連合代表は「密陽では命をかけた戦いが繰り広げられているが、私たちの社会はこの問題に大きな関心を持とうとしない。 無力な方々が暮らす所に大規模発電所を作り、大都市に持って来て使っている。 誰が誰に‘利己主義’と言うべきか」と反問した。

 この日、時局宣言を発表した市民団体は‘密陽送電塔ソウル対策会議’を構成し、周期的な‘脱核希望バス’運営、毎週月曜日にはソウル乙支路(ウルチロ)の韓国電力公社(韓電)本社前でろうそく文化祭開催、座り込み住民たちに対する法律支援など、持続的な支援活動を繰り広げることにした。

 これに先立って天主教主教会の正義平和委員会は、先月30日に発表した声明で「費用と時間の問題より優先さるべきが人の命であることに留意して、もう一度対話で問題を解決していくことを求める。 誰かの生命を犠牲にして立てられた送電塔で‘国策事業’という名分の工事が持つ暴力性と不当さを自ら証明することがないように」と指摘した。

 10の市民団体による連合体である‘国際人権ネットワーク’は、去る4日送電塔工事に反対し座り込みしている住民たちに対する人権侵害現況報告書を作成して国連特別報告官に提出した。

ソン・ホギュン、ソ・ヨンジ記者 uknow@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/606319.html 韓国語原文入力:2013/10/08 21:35
訳J.S(1581字)

関連記事