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送電塔工事 随所で摩擦…住民5人 病院搬送

登録:2013-10-04 22:05 修正:2013-10-05 07:27
市民・学生 乗せた‘脱核希望バス’密陽(ミリャン)へ
慶南(キョンナム)密陽(ミリャン)送電塔工事が再び強行されて3日目の4日午前、丹場面(タンジャンミョン)丹場里の工事機材野積場前で‘密陽765kV送電塔反対対策委員会’が公権力乱用および人権蹂躪を糾弾する緊急記者会見を行った。 密陽/キム・ポンギュ先任記者 bong9@hani.co.kr

鎖を体に巻いた住民たち、警察と対峙
警察、市民団体会員4人に令状

 慶南(キョンナム)密陽(ミリャン)で超高圧送電塔工事が再開されて3日目の4日にも警察と住民・市民社会団体会員たちの間に摩擦が随所で起こりながら住民5人が病院に搬送された。 超高圧送電塔建設に反対する全国の市民・学生たちがこの日午後‘脱核希望バス’に乗って密陽送電塔建設予定地へ向かった。

 韓国電力公社は4日未明から密陽市 丹場面 九千里(クチョンリ)パドゥリ村など送電塔建設予定地5ヶ所で工事を繰り広げた。 密陽市は丹場面 丹場里の送電塔建設工事4工区野積場前の座込み場を3日連続で強制撤去しようと試みた。 慶南地方警察庁は工事現場と4工区野積場などに警察兵力19個中隊1700人余りを配置し、住民と市民社会団体会員たちの接近を阻んだ。 警察は3日、4工区野積場と府北面(プブックミョン)位良里(ウィヤンリ)トバン村などで連行した市民社会団体会員11人の内、慶州(キョンジュ)環境運動連合会員イ・某(39)氏など4人の拘束令状発給を申請した。

 この日朝7時頃、パドゥリ村89番送電塔予定地付近で徹夜で座り込みをした村民たちと警察が衝突した。 ほとんどが60~80代の老人である住民たちの中で一部は鎖で互いの首を縛った状態で警察に対抗した。 この過程でカン・某(80),キム・某(79),チェ・某(78),キム・某(60)氏などお婆さん4人が倒れ、病院に搬送された。 午前には密陽市 府北面 位良里 トバン村126番送電塔予定地付近でも徹夜座り込みをした住民シン・某(50・女)氏が疲れきって病院に運ばれた。

 4日夜、ソウル光化門(クァンファムン)などで脱核希望バスに乗った市民・学生たちは5日未明に密陽に到着し次第、村の住民たちと共に超高圧送電塔建設工事の中断を要求する運動に乗り出す態勢だ。

 ‘密陽765kV送電塔反対対策委員会’は4工区野積場前の座込み場で記者会見を行って「警察が住民の安全にとって最も威嚇的な存在」として、上東面(サンドンミョン)道谷里(トゴクリ)道谷村109番送電塔予定地と126番送電塔予定地で座り込みをしている住民たちのために医療スタッフの出入り、食物搬入、テント設置などを許容するよう国家人権委員会に緊急救済を要請した。

 パク・チャンギ前密陽市長など20人余りはこの日、密陽市庁入口で記者会見を行い「密陽送電塔事態の平和的解決のために外部勢力は密陽を出ろ」と主張した。

 イ・ゲサム反対対策委事務局長は「密陽送電塔問題は決して密陽だけの問題ではなく、私たち国民皆が悩むべき問題だ。 全国の市民社会団体会員たちが密陽に駆け付け、住民たちを慰労し彼らと痛みを分けているのもそのためだ。 にもかかわらず、これらの人々を外部勢力というならば、それは密陽住民たちの痛みを "俺は知らない" ということであり、それこそ‘心情的外部勢力’だけができる発言」と批判した。

密陽/チェ・サンウォン、ソ・ヨンジ記者 csw@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/605862.html 韓国語原文入力:2013/10/04 20:43
訳J.S(1547字)

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