教授 70人余 "国家情報院改革、内乱陰謀捜査に埋められてはならない"
政治介入・世論歪曲など糾弾
保守団体会員ら 応戦集会
"従北勢力清算を" …悪罵も
国家情報院の不法大統領選挙介入を糾弾する時局宣言に参加した教授・研究者の集いである‘教授研究者ネットワーク’所属教授たちが、国家情報院前に集まり、イ・ソクキ統合進歩党議員の内乱陰謀捜査と関係なく国家情報院の大統領選挙世論操作の真実糾明と国家情報院改革作業が進行されなければならないと声を揃えた。
この団体所属の教授70人余りは30日午後3時、ソウル江南区(カンナムグ)内谷洞(ネゴクトン)の国家情報院前の献仁陵(ホンインヌン)で‘国家情報院不法選挙介入糾弾 教授・研究者時局大会’を開いて、国家情報院の大統領選挙介入を糾弾した。 教授研究者ネットワークには民主化のための全国教授協議会(民教協)、全国教授労働組合、韓国非正規職教授労組などの教授団体を含め全国70余大学2000人余りが集っている。
時局大会に参加した教授たちは、先ず国家情報院が大統領選挙世論操作問題で窮地に追い込まれるや、それを覆す意図で内乱陰謀捜査を公開したと批判した。 民教協常任議長であるペク・トミョン ソウル大教授(環境保健学科)は開会辞で 「国政調査が終わり国家情報院の選挙介入事件がうやむやになるという心配を挙げた。 ‘このように埋められてはならない’という思いで教授たちの集いを持ってきた」として「ところが、今度は内乱陰謀事件が起きた。 30年余ぶりに‘内乱陰謀’という言葉を聞くと、なおさら国家情報院事件が埋められてはならないという思いをさらに強く持った」と話した。 チョ・ヒヨン聖公会(ソンゴンフェ)大教授(社会科学部)は<ハンギョレ>記者と会い「(イ・ソクキ議員の)内乱陰謀事件に火がついて今日の行事を延期しようという意見もあった。 だが、その事件の内容とは別に(内乱陰謀疑惑が)問題になった時期を見れば政略的で陰謀的な性格が強い」と話した。
教授たちは内乱陰謀捜査とは別個に国家情報院改革作業が続けられなければならないと口をそろえた。 チャ・チョンイン釜山(プサン)大法学専門大学院教授は「過去の不正な統治者が暴力で民主主義を踏みにじったとすれば、今は真実を糊塗して国民を欺く方式で民主主義を傷つけている。 努力しても無駄だという敗北主義に陥ることなく、このような時こそさらに頻繁に集らなければならない」と主張した。 キム・スンソプ蔚山(ウルサン)大教授(経済学科)は「思ったより多くの教授が集まった。 それだけ教授たちがこの事件を重要と考えているのではないかと思う。 知っていることを口で言うだけでなく行動に移す時だと考える」と明らかにした。
国家情報院の名称変更など、根本的改革に関する主張も出てきた。 ‘民主社会のための弁護士会’労働委員長であるクォン・ヨングク弁護士は「中央情報部が国家安全企画部になり、安全企画部が国家情報院になった。 したがって今‘国家情報院を改革せよ’と言ってはならない。 ひとまず解体して新たに作らなければならない」と主張した。 また「正当性のない権力者がいることが無法だ。 正当性のある大統領を自分の大統領としてむかえたい」と主張した。
カン・ソンナム全国言論労組委員長は舞台に上がって「毎度ろうそく集会で謝罪をして回っている。 言論の現状が深刻だ」として「報道機関と国家情報院は改革対象ではなく廃止対象だと見る。 言論は言論らしく、国家情報機関は国家情報機関らしく新たに出なおさなければならない」とトーンを高めた。
教授たちは時局大会を終えた後‘激論学術大会’を開き、国家情報院事件の問題点と教授たちの対応方向などを議論した。
一方、この日保守団体は同じ場所で‘応戦’集会を開いた。 時局大会の場所から100m余り離れた献仁陵駐車場側歩道に200人余りの保守団体会員らが集まって‘国家情報院捜査チームはより一層奮発し、従北左派勢力を一網打尽にしよう’等の横断幕を持ってデモを行った。 一部の会員らは音響装備の音量を高くして時局大会に参加した教授に悪罵を浴びせ「統合進歩党を直ちに解体せよ」等のスローガンを叫んだ。
チョン・ファンボン記者 bonge＠hani.co.kr
訳J.S(2072字)
