国家情報院が捜査中の統合進歩党イ・ソクキ議員などの内乱陰謀疑惑事件が、国家情報院の大統領選挙介入を糾弾するろうそく集会に及ぼす影響に関心が集まっている。 ろうそく集会を主導する市民・社会団体は、ひとまず観望しながらも、真偽の有無を別にして今回の事件は国家情報院改革とは関係ない事案という態度だ。
イ・テグ韓国YMCA全国連盟政策事業局長は29日 「国家情報院の内乱陰謀捜査をきちんと把握するには時間が多少かかりそうだ。 だが、2013年に内乱罪を持ち出すということ自体に当惑する」と話した。 その一方で「‘国家情報院による政治工作大統領選挙介入市民社会時局会議’は結束力の強い形態ではなく、今回の論議のために団体別に異見が生じることもありそうで心配だ。 世論にも悪影響を及ぼしろうそくデモが弱まることもありうると見る」と話した。
ハン・ソクホ民主労総連帯事業局長は「内乱陰謀というのは過度でとんでもない。 130人が集まって内乱陰謀できるほど我が国はお粗末か」と問い直し、 「国家情報院大統領選挙介入問題に対するろうそくデモが続くので、これをつぶすために無理に放ったと見られる」と話した。 彼は「事件にはあきれるが、言論が報道をあふれさせるので世論は心配になる」と付け加えた。
大多数の時局会議参加団体は、憂慮の中でもろうそく集会は続ける立場だ。 キム・ミニョン‘私が夢見る国’企画委員長は「国家情報院問題解決のためのろうそく集会は、内乱陰謀事件捜査とは別個に今後も続けるべきだと見る」と話した。 チャン・ジョンウク参与連帯市民監視チーム長も「内乱陰謀事件捜査が心配だが、国家情報院改革はこの事件とは別個だ。 特検要求署名など国家情報院改革と事件実体糾明のためのろうそく集会を続ける」と明らかにした。
国家情報院時局会議も国家情報院の大統領選挙介入と内乱陰謀事件捜査は別個に対応することに方向を決めた。 時局会議関係者は「ろうそく集会は国家情報院に対する特検要求を中心に行なわれるだろう。 統合進歩党押収捜索などに対しては時局会議次元で論評することを考慮してはいるものの、ろうそく集会に関連内容を反映する問題はまだ考えていない」と明らかにした。
チョン・ファンボン記者 bonge@hani.co.kr