国家情報院の大統領選挙世論操作および政治介入疑惑事件を捜査してきたソウル中央地検特別捜査チーム(チーム長 ユン・ソギョル)は国家情報院職員が社会関係網サービス(SNS)ツイッターに上げたと疑われる選挙・政治関連文が数百ヶのアカウントで1秒の誤差もなく同時に転送(リツィット)されていた事実を明らかにしたことが18日確認された。 このように組織的にリツィットされた文は数百万件に達するものと検察は見ている。
検察関係者は「国家情報院職員が作成したと疑われる文一つに対して、同時に1秒の違いもなくリツィットされた。 この時、数百ヶのアカウントが動員されたことが把握された。 これは物理的に個人ができる作業ではなく、数百ヶのアカウントを動員して自動でリツィットするプログラムを使ったものと見られる。 このように転送された文が数百万件に達する」と話した。
検察は去る6月14日、国家情報院事件の捜査結果を発表し、国家情報院職員がツイッターアカウントで書いたと疑われるコメント320ヶ余りを確認したと明らかにした。 このようなコメントが同時多発リツィットを通じて拡散されたということだ。 検察は国家情報院職員が使ったと見られるIDが実際に国家情報院職員のものなのかを米国のツイッターサーバーで確認するため、米国法務部に司法協調を要請した状態だ。
また、国家情報院心理戦団職員のインターネット活動を助けた民間人イ・某(42)氏が大型ポータルサイトの掲示文照会数などを専門プログラムを使って操作した情況も明らかになった。
イ・サンギュ統合進歩党議員は昨年11月1日から12月18日までIP変造プログラムを利用したイ氏のインターネット ログ記録1935件を分析した結果、イ氏が‘G MACRO' というプログラムを使った事実が確認されたとこの日明らかにした。 ‘G MACRO’はあらかじめマウスとキーボードの動きを設定しておけば同じ行動を自動的に繰り返すようにするもので、これを通じて特定掲示文の照会数などを増やすことができる。 イ氏はこのプログラムを‘ネイト版’で主に使った。 ネイト版は照会数が多い掲示物10ヶをメイン画面である‘TALKERたちの選択’に露出させている。
イ議員が分析したログ記録を見れば、昨年12月14日午後3時27分から午後7時17分までイ氏が「一人暮らしの女性必読! 気をつけて下さい! ブルブル!" というネイト版掲示物を見ながら‘G MACRO’プログラムを実行した痕跡が現れた。 同じ掲示物を少なくとも3時間50分以上開いておいた理由は、照会数操作のためのものと推定される。 民主党を批判した内容を書いたこの文の照会数は6万2338回を記録した。 このようにイ氏が掲示文を見て‘G MACRO’プログラムを動作させた記録は計544件だ。 該当文はほとんどが当時朴槿恵(パク・クネ)候補に有利だったり国家情報院を擁護する文だった。 キム・ジョンピル、チョン・ファンボン記者 fermata@hani.co.kr