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[単独]‘国家情報院コメント’民間人の口座に‘疑問の9234万ウォン’

登録:2013-08-12 09:12 修正:2013-08-13 06:59
2011年末から30余回にわたり入金…大統領選挙前の8ヶ月間に集中
‘インターネット活動’考試院 入居時期と一致…‘情報員費’と推定
国家情報院の大統領選挙介入疑惑を糾弾する汎国民ろうそく文化祭に参加した市民たちが10日夜、ソウル市庁前広場で手に持ったキャンドルを掲げてウェーブをしている。 /イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr

 国家情報院の大統領選挙世論操作および政治介入活動に動員された民間人イ・某(42)氏の口座から国家情報院のものと推定される資金9200万ウォン余が発見されたことが確認された。 イ氏に支給された資金が相当な金額であるのに加え、国家情報院コメント工作に動員された民間人が多数である点に照らして、はるかに大きな規模の国家情報院資金が大統領選挙世論操作および政治介入活動に使われたという疑惑が起きている。

 11日<ハンギョレ>が単独入手した警察による国家情報院事件に関する送検記録を見れば、2011年11月から警察の国家情報院事件捜査が本格化した去る1月まで、イ氏の銀行口座2ヶ所に国家情報院資金と推定される9234万ウォンが入金されていた。

 まず2011年11月24日から今年1月28日まで29回にかけて総額4925万ウォンがATMを通じてイ氏のシティ銀行口座に入金された。 警察が銀行の防犯TV(CCTV)を確認したところイ氏が直接入金処理をしていたことが分かった。警察はイ氏が国家情報院から現金を受け取り自身の通帳に入金したものと見ている。 イ氏は少ない時は5万ウォンから、多い時には420万ウォンまでの金額を29回にわたり入金していたし、その内3660万ウォンは大統領選挙前の8ヶ月間に集中的に行なわれた。

 イ氏が直接現金を入金した時期は、イ氏がソウル江南区(カンナムグ)逸院洞(イルォンドン)のS考試院に滞在していた時と正確に一致する。 イ氏は2011年11月18日この考試院に入居した後、今年1月5日に知人の家に住居を移した。 家が釜山だったイ氏がソウルの考試院に入居したのは、国家情報院コメント工作のためだったとの疑いが提起されてきた。 警察は口座に入金された資金もやはり国家情報院工作のための‘情報員費’だったと疑っている。

 昨年5月21日~6月4日にはチョン・某氏の口座からイ氏のウリ銀行口座に4309万ウォンが口座振り替えされていた。 警察はこれもまた国家情報院の資金がチョン氏を経由してイ氏に流れたものと見ている。 検察もこの資金の出処が国家情報院であることを確認したと言う。 検察関係者は「この金はチョン氏を経由しただけだ。 4000万ウォン余の直接的出処を確認したが明らかにすることはできない」と話した。

 明らかになった入金額は合計9234万ウォンだが、イ氏が現金を口座に入金せずに使ったり、借名口座を利用した可能性などを考慮すれば、イ氏に渡された金は1億ウォンを越えることもありうる。 1人が受け取った情報員費としては相当に多額なので、イ氏が管理する別の国家情報院助力者などにもこの金が分配された可能性もあると警察は見ている。

 警察は送検記録で「イ氏の金銭取引規模が(イ氏の主張どおり)周囲の支援と断定することは困難」として「イ氏が国家情報院から相当な金額の情報員費を受け取り、それを第2,第3の共謀者に再交付した可能性を排除することはできない」と明らかにした。

チョン・ファンボン、キム・ジョンピル記者 bonge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/599197.html 韓国語原文入力:2013/08/12 08:16
訳J.S(1591字)

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