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原発不正 共謀 12人 拘束…‘胴元’高位層 明らかになるか

登録:2013-07-11 22:36 修正:2013-07-12 06:05
40日を越えた検察捜査 成果
納品・試験・発注 集団共謀のうわさ 事実と確認
韓水原 前社長など拘束へ
大企業 押収捜索まで
原発機関らも捜査拡大に触覚
試験成績書が偽造された不良品制御ケーブルを使って工事が進められた蔚山市(ウルサンシ)蔚州郡(ウルチュグン)西生面(ソセンミョン)新岩里に位置する新古里(シンゴリ)原子力発電所4号機の姿。 原発から出た電力線は密陽(ミリャン)送電塔と接続される。 蔚山/キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr
試験成績書が偽造された不良品制御ケーブルを使って工事が進められた蔚山市(ウルサンシ)蔚州郡(ウルチュグン)西生面(ソセンミョン)新岩里に位置する新古里(シンゴリ)原子力発電所4号機の姿。 原発から出た電力線は密陽(ミリャン)送電塔と接続される。 蔚山/キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr

 安全確保が生命である原子力発電所の運営を巡る不正疑惑に対して、検察が捜査団を設けて大々的に捜査し始めて40日を越えた。 原発不正は原子力発電所の部品性能試験成績書捏造という局地的犯罪から、原子力発電所運営に責任を負った公企業である韓国水力原子力(株)前社長の金品授受まで上・下位職、発注・納品・検証業者全般にわたって広がっているという点が明らかになっている。

 検察の捜査は原子力発電所部品納品業者以外にも、部品性能試験検証機関である韓国電力技術(株)、原子力発電所運営業者である韓国水力原子力(韓水原)等の公企業にまで拡大した。 原子力発電所部品納品業者もLSグループ系列のJS電線(株)から進んで現代重工業などの大企業に向かっている。

 検察捜査は去る5月28日、韓水原が原子力発電所の安全性最高等級であるQ等級部品である制御ケーブルを新古里(シンゴリ)1・2号機などに納品したJS電線、部品性能試験成績書発行業者であるセハンTEPの前・現職代表など3人を検察に告訴し本格化した。 検察はその翌日に原子力発電所不正捜査団(団長キム・キドン釜山(プサン)地検東部支庁長)を構成した。

 検察はうわさが出回っていた‘原子力発電所部品納品業者-試験成績書発行業者-試験成績書検証機関-発注処’が金品授受でねばっこい利害関係が絡まっている不正の一部を明らかにした。

 捜査団構成の翌日、JS電線とセハンTEPを押収捜索した後、セハンTEP代表とチーム長、JS電線顧問と前代理など4人を試験成績書偽造を共謀した疑いで拘束した。更に続けて部品性能試験成績書を最終認証する韓国電力技術(株)の前処長と部長、部品納品を発注する韓水原の部長・次長など4人が試験成績書偽造に目をつぶり金品を受け取っていた疑いで拘束された。

 原子力発電所不正は部品納品以外にも施設補修工事分野にも広がっていた。 釜山機張郡(キジャングン)古里原子力発電所3・4号機と慶北(キョンブク)月城原子力発電所1・2号機の取・排水口床材設置工事を契約に違えてしたり、書類だけを整えて工事費を受け取っていた業者代表から金品を受け取った疑いで韓水原の課長が拘束されて次長の拘束令状が請求された。

 韓水原幹部だけではなかった。 キム・ジョンシン(67)前韓水原社長は原子力発電所冷却水処理設備を設置・管理する業者から1億ウォン余りを受け取っていた疑いが露見して拘束された。

 検察が11日までに韓水原前社長など12人を拘束し、3人を不拘束起訴したが、越えなければならない山はまだ多く見える。 韓水原部長と知人の家で発見した5万ウォン札の札束6億~7億ウォンの出処が明確でない。 検察が10日、現代重工業蔚山(ウルサン)本社を押収捜索して、前・現職役職員5人を逮捕したことはこの疑いを明らかにしようとするためと見られる。 原子力発電所不正捜査が原子力発電所部品・設備を納品する大企業の疑惑をどの水準まで明らかにするかが注目される点だ。

 2009年に李明博政府が400億ドル規模のアラブ首長国連邦(UAE)原子力発電所輸出事業を決めた当時、政策決定部署、原子力運営機関を監督する原子力安全委員会など原子力発電所規制機関にも検察が捜査を拡大するかが関心事だ。 イ・キソク釜山(プサン)地検東部支庁次長検事は「国民の生命と直結した問題であるだけに職位の上下を問わず聖域なく捜査する」と話した。

釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/595426.html 韓国語原文入力:2013/07/11 21:26
訳J.S(1651字)

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