原子力発電所の部品納品不正を捜査中である検察が、原子力発電所の運営公企業である韓国水力原子力(株)(韓水原)幹部が部品試験成績書偽造などに深く介入した疑惑を捕捉し捜査中だ。 検察は18日、韓水原幹部2人を緊急逮捕した。
検察の原子力発電所不正捜査団(団長 キム・キドン釜山地検東部支庁長)は18日、原子力発電所部品性能試験成績書の偽造を共謀した疑いで韓水原ソン・某部長ら2人を緊急逮捕し調査中だ。
ソン部長らは原子力発電所部品試験成績書を承認する韓国電力技術(株)から‘2008年2~4月JS電線が新古里(シンゴリ)1・2号機と新月城(シンウォルソン)1・2号機に納品した制御用ケーブルの性能を検証する試験成績書が偽造された’という連絡を受けていながら「試験成績書を承認しなさい」と指示した疑いを受けている。
制御用ケーブルは原子炉の炉心が過熱されれば溶け落ちる冷却材喪失事故が起きているかをあらかじめ知らせる核心部品だ。 それでもソン部長らが偽造された試験成績書を承認するよう指示したのはJS電線と性能検証業者であるセハンTEPから金品と饗応などを受けたためと見て代価性の立証に注力している。
検察は試験成績書が偽造された部品が大規模に納品された点から推測して、ソン部長の上層部ラインである韓水原の高位関係者らがこれを黙認してほしいという請託などを受けた可能性を調査している。
検察がこの日拘束起訴したイ・某(36)セハンTEP検証チーム長は、JS電線が韓水原に55億ウォン分の制御用ケーブルを納品するために冷却材喪失事故試験をセハンTEPに任せるやカナダの検証業者が不合格通知したにも関わらず試験成績書を偽造して、これを韓国電力技術に提出した疑いを受けている。
釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr