今回の調査で朴槿恵(パク・クネ)大統領の国政運営支持率は70.2%に達した。 政権スタート前後の‘人事惨事’と米国訪問期間に起きたユン・チャンジュン前大統領府報道官のセクハラ事件で一度は40%台まで落ちた支持率が、南北関係に力づけられて反騰したものと見られる。
国家情報院の大統領選挙介入という‘悪材料’が発生した状況でも支持率が高どまりしている理由について、ユン・ヒウン韓国社会世論研究所調査分析室長は「まだ与野党攻防が繰り広げられるなど事案が明確に整理されていない序盤なので、国家情報院事件の余波が朴大統領に直接届いていないようだ」と分析した。 さらに、大統領選挙が終わって時間が短いので大統領を支持する人々が依然として結集している点、特に国家情報院大統領選挙介入事件が現政権ではなく前政権で起きたことなので朴大統領が直接関連したという認識が低いという点も高い支持率を支える要因になっていると見える。
安哲秀(アン・チョルス)新党の登場を仮定した政党支持率調査では、民主党と安哲秀新党の間の支持率差が減ったことが分かった。 安哲秀新党の支持率は24.7%で、民主党の14.9%より10%程度上回っているが、これは去る4月末の調査(30.9%、15.4%)よりはその格差が減った。 シンクタンク設立など安哲秀新党の創党作業が具体化しているものの、民主党との支持率差が減ったのは、党指導部を新たに設けた民主党に対する期待感と共に‘安哲秀式新しい政治’が依然として曖昧という認識が反映されたものと解釈される。 議院活動を始めて二ヶ月足らずにしかならないという点を勘案しても、言論の集中照明を受けている安哲秀議員の国会活動に対して "知っている" という意見(33.9%)より "知りえない" という意見(66.1%)が2倍近く多いことも目につく。
キム・ナムイル記者 namfic@hani.co.kr