hankyoreh

安哲秀(アン・チョルス)無所属議員(右側)が3日午後、国会議員会館で参与連帯とともに開いた‘民生難題の生々しい現実を当事者から直接聴きます’という題名の懇談会で、イン・テヨン全国'乙’興し非常対策委員会委員長からこの委員会が推進中の8大法案関連資料を渡されている。 キム・ギョンホ記者 jijae＠hani.co.kr

　民主党のある湖南(ホナム)地方区議員は最近、全北道民を相手に行なわれた政党支持率世論調査結果を初め流し聞きして、 「安哲秀(アン・チョルス)新党が22.8%ならばよく出た方だ」と話したという。 これに対し補佐官は「民主党が22.8%で、安哲秀新党が45%」と正したと言う。 その議員は「光州(クァンジュ)・全南(チョンナム)に続き、全北(チョンブク)までが実体もない安哲秀新党に2倍差で押されたことを見て、‘メンタル崩壊’に陥った」と打ち明けた。

　民主党が票田である湖南(ホナム)でも‘安哲秀新党’に押され、全国的な党支持率が‘一桁台’まで追いやられている。 キム・ハンギル代表が就任して一ヶ月になったが、新しい指導部スタート以後に支持率が上がるいわゆる‘コンベンション効果’さえ現れていない。

　世論調査機関‘リサーチビュー’が去る2日に出した結果を見れば、‘来年の地方選挙での支持政党候補’を問う調査で、セヌリ党(38.6%),‘安哲秀(アン・チョルス)新党’(34.0%)に続き、民主党(11.7%)が第3党に押し出された。 先月16日の韓国ギャラップ調査でも、民主党(12%)はセヌリ党(29%),‘安哲秀新党’(26%)の支持率の半分にも至らなかった。 去る3月の韓国社会世論研究所(KSOI)調査でも、民主党は11.6%を記録するなど10%台にかろうじて手が届く状態で‘支持率が低空飛行’している。 昨年の大統領選挙直前に党支持率30%(韓国ギャラップ)が、大統領選挙敗北を経て跡形なく抜け出た。

　このような状況になって、民主党の‘民主平和国民連帯’(民平連)所属議員は4日に集り "深刻な危機" として対策を議論したが妙案は見出せなかった。 首都圏のある再選議員は5日 「ややもして一桁台の支持率に落ちれば、党の存立そのものが危くなるだろう」と憂慮した。

　党内外では民主党が支持層の利害を根気強く代弁できずにいて、大統領選挙敗北後に党革新もうやむやになっているという失望感などが反映された‘野党支持者の警告’と分析する。

　ハ・ドンギュン メディアリサーチ首席研究員は「野党支持層が大統領選挙敗北以後、別に変わったことのない民主党を支持し難い状況で、安哲秀議員の登場で代案勢力に対する希望を抱いている状況」とし「与党と大統領府の不協和音もほとんど見られないなど、セヌリ党支持度が堅固であることも民主党に(否定的な)影響を及ぼしている」と話した。 アン・イルウォン リサーチビュー代表は 「湖南の人々はもう自分たちが仕方なく民主党を支持する'乙'ではなく、民主党が換骨奪胎しなければ見捨てることもありうるという最後通告をしたこと」と話した。

　民主党は議員127人が民生問題を中心に誠実に議院活動を展開して、10月補欠選などで成果を出せば支持率が少しずつ上がると期待する。 党のシンクタンクである民主政策研究院関係者は 「最近の世論調査では野党圏支持層なのに失望感のために答えない無応答層が大きく膨張した状態」として「私たちがどのようにするかにより、これらの人々が民主党側に復帰することができる」と話した。 イ・ジュンナン仁川(インチョン)大教授は「朴槿恵(パク・クネ)大統領、安哲秀議員と対抗して関心を引くに足る民主党大統領選挙級指導者らが党の外側にいるという構造的問題もある」として「もし来年の地方選挙政局で安哲秀勢力が現実的期待値を満たすことができなければ、再び巨大政党に支持率が結集しながら民主党支持率が回復することもありうる」と話した。 ソン・ホジン記者 dmzsong＠hani.co.kr