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"北、対話の場に出てくることを" …政府、大胆な提案はなかった

登録:2013-04-11 22:10 修正:2013-04-12 00:25
リュ・キルジェ統一部長官

 リュ・キルジェ統一部長官は11日、開城(ケソン)工業団地の稼動中断およびミサイル発射切迫など北韓の相次ぐ挑発威嚇と関連して‘統一部長官声明’を出し、北韓による緊張造成の中断と対話を通した解決を促した。

 リュ長官は政府ソウル庁舎で発表した声明で「開城工業団地正常化は対話を通じて解決されなければならない」として「これと関連して北側が提起する事案を議論するためにも北韓当局は対話の場に出てくるよう願う」と話した。

 リュ長官は声明を発表した後「北韓に対する公式対話提案か」という記者たちの質問に「対話提案というよりは現在の開城工業団地問題、北韓のますます加重される威嚇的な行動など、こういうすべての問題を対話を通して解決しなければならないという点を対内外に明らかにしようとするもの」と説明した。

 今回の声名は朴槿恵(パク・クネ)政府になって初めて出てきた対北韓公式声明であると同時に、‘北韓の正しい選択を促しつつ対話の門が開けられている’という既存の立場に比べて多少一歩前に進んだものだ。 また、ジョン・ケリー米国国務長官の12日の韓・中・日歴訪を控えて出てきたという点で、これ以上の事態悪化を防ぎ外交的接近の糸口を作り出すための布石と解説される。 しかし韓半島危機を解くための画期的な措置やメッセージについては言及しなかった。

 リュ長官は声明で「北韓がわが国と国際社会に対して挑発威嚇を繰り返していることを非常に遺憾と考え、韓半島で危機をこれ以上作らないことを強力に促す」として「北韓は今からでも韓半島と東北アジアの平和と安定を破壊する行為を中断し責任ある国際社会の一員として行動するよう願う」と語った。

 リュ長官はまた、この日で3日目をむかえた開城工業団地操業中断事態と関連して「南北間の和解協力の象徴である開城工業団地の運営中断措置は、民族の将来に役立たない行動であり入居企業と勤労者たちに深刻な苦痛を与える、北側の責任ある措置がなければならない」と強調した。

 一方、朴槿恵(パク・クネ)大統領はこの日、米国・日本・ヨーロッパなど主要国の駐韓商工会議所要人および外国投資企業関係者たちを招請した昼食懇談会で「大韓民国は強力な軍事的抑止力を基づき、米国・中国をはじめとする国際社会と緊密に協調して(北韓の挑発に)徹底的に備えている。 今後も皆さんが安心して投資し企業活動をできる安定した環境を作っていくという点を自信をもって申し上げる」と強調した。 朴大統領は懇談会に大統領府秘書室長と経済首席の他に異例的にキム・ジャンス国家安保室長とチュ・チョルキ外交安保首席を同席させるなど、外国人の不安感を払いのけるのに格別の精魂を込めた。 カン・テホ、ソク・ジンファン記者 kankan1@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/582428.html 韓国語原文入力:2013/04/11 20:01
訳J.S(1276字)

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